宇宙で起こる様々な現象は、物理を用いた観測や理論に基づいて理解が進んでいます。宇宙にまつわる物理は、原子核ほども小さいスケールから宇宙全体に至るまで、何十桁にも渡っています。ありとあらゆる物理を駆使して宇宙の現象を理解する営みは宇宙物理と呼ばれています。本講座では、宇宙物理という体系の一端を体感するとともに、現在の宇宙観について学ぶことを目標とします。大学初等レベルまでの数学と物理を使いますが、必要な道具はその都度なるべく紹介しながら進める予定です。なお、この講座は私が担当する東京大学教養学部の講義「宇宙科学I」をベースとしています。東京大学の講義を体験されたい方にもオススメです。(講師・記)2024年4月開講。 <カリキュラム(予定)> 【第1期】2024年4月〜6月終了 1.はじめに:講座の全体像と、物理学で分かってきた宇宙の姿 2.太陽系・惑星系その1:太陽系内の惑星と太陽系外の惑星 3.太陽系・惑星系その2:系外惑星と生命の可能性 【第2期】2024年7月〜9月終了 4.恒星その1:方程式を通して観る星 5.恒星その2:悠久なる星の一生 6.恒星その3:壮絶な星の死 【第3期】今期:2024年10月〜12月 7.コンパクト天体その1:ミクロな物理と白色矮星 8.コンパクト天体その2:原子核物理と中性子星 9.コンパクト天体その3:一般相対性理論とブラックホール 【第4期】2025年1月〜3月 10.宇宙論その1:膨張する宇宙 11.宇宙論その2:ビッグバン宇宙 12.宇宙論その3:最新の宇宙観
諏訪 雄大:東京大学大学院総合文化研究科准教授 1983 年生まれ。東京大学理学部卒。東京大学大学院理学系研究科修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、京都大学基礎物理学研究所特定研究員および特定准教授、京都産業大学准教授を経て東京大学総合文化研究科准教授。おもな研究分野は高エネルギー天体物理学。とくに、超新星爆発・ガンマ線バーストなどの爆発的天体現象や中性子星・ブラックホールなどの高密度天体およびマルチメッセンジャー天文学。
※講座は14:30までですが、質疑応答で延長する可能性があります。予めご了承ください。
Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室で講義予定)。見逃し配信(1週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。