今年は昭和でいえば100年にあたる年です。元号が昭和に変わったころに誕生した鉄道はたくさんありますが、100年の時を経てなお交通手段として重要な役割を果たしている路線もあれば、社会や経営環境の変化に伴い失われた路線も少なくありません。 昭和生まれの郊外電車として発展を続ける小田急電鉄、昭和の鉄道情景を色濃く残す千葉の小湊鉄道、あだ花に終わった八王子の路面電車(武蔵中央電気鉄道)、戦時中に休止されたものの高度成長期にその一部が形を変えて復活した京王御陵線、開業からちょうど100年をむかえた五日市線(旧五日市鉄道)などをとりあげ、「昭和100年」の鉄路のあゆみの一端とその遺産を探ってみたいと思います。(講師・記)
詳しく見る弥生時代は、本格的な農耕社会の形成、金属器の利用、階層化社会の出現というように、日本列島の歴史のなかでも重要な社会変化が連続しておこった変革の時代である。本講義では、そのなかでも、東アジア世界と恒常的につながる結果をもたらした青銅器の導入と、その交易ネットワークを中心に、新しい弥生時代像を論じたい。特に、交易ネットワークが成長したことによって、朝鮮半島や日本列島の地域社会が、漢王朝の動向とも無関係ではいられなくなったことを考古資料から解き明かす予定である。(講師・記) 画像は、多鈕細文鏡(東京国立博物館蔵、出典:ColBase J-20188)、細形銅剣(東京国立博物館蔵 出典:ColBase J-7220)
詳しく見る翻訳とは何か? その問いには漠然としたイメージしか浮かばない人が多いのではないでしょうか。情報テクノロジーが発達した現代の翻訳は、枝葉が茂りすぎた一本の樹のようなものです。AIに英文を入力すれば、上手な日本語に直してくれますが、それは枝葉に当たる部分で、その下にある一本の太い幹が見えにくくなっているような気がします。 この講座では明治以降の翻訳の歴史をたどりながら、その幹を探っていきたいと思います。(講師記) 『死の蔵書』や『ディンマスの子供たち』などエンターテインメントから文学まで多様なジャンルの作品の翻訳を手がけ、名翻訳家として知られる講師の新講座「翻訳を始めたい人のための超入門」が、5月からスタートします。 くわしくは[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7915020)
詳しく見る聖書は単なる精神修養や道徳の教えではなく、まず歴史であるという全体的展望から個々の出来事に迫ります。そして、それら出来事の集大成が聖書の内容になっていることを理解する、これが本講座の狙いです。聖書の歴史はイエスキリストまで大きく次のように分けられます。 天地の創造〜アブラハムの前まで(創世記1〜11章) アブラハム〜エジプト移住まで(創世記12〜50章) 出エジプト〜カナン入国まで(出エジプト記1〜40章) カナン入国〜士師時代まで(ヨシュア1〜士師記21章) 王制確立〜捕囚まで(サムエル記上1〜列王記下25章) 捕囚からの帰還〜新約まで(エズラ記〜新約聖書) 新約聖書はイエスキリストの出来事になります。順を追って解説します。(講師・記) ・本講座はオンライン方式をとらず、講師は教室での対面・対話を通して、受講者がじかに『聖書』に接し、『聖書』との語らいに至ることをめざします。
詳しく見る歩いていていつも野の花に目をとめる人、 美しい空を見上げる人、記憶の中の風景に身を委ねたいと思い黙想する人・・・。絵を描く事はこんな美しさ、憧れに敏感になり、それを表現してゆく事だと思っています。 10人いれば10通りの表現。それを引き出すお手伝いをしたいと考えています。油絵の具、その他の画材も自由に取り入れて表現してみましょう。 表現にどん欲な人、まだまだ未経験の方も描画を通して心の解放をしてみませんか。(講師・記) 教室では個別にていねいにアドバイスします。 初心者の方もお気軽にご参加ください。描きたいものを自由に描きましょう。 画材もサイズも自由です。大きなサイズにも対応可能です。事前にお問い合わせください。
詳しく見るみなさんは小学校での教育用楽器「鍵盤ハーモニカ」を知っていますか?今、呼吸と手指の両方を使ってかんたんに音楽を楽しめる鍵盤ハーモニカが、大人世代にブームになっています。腹式呼吸による誤嚥防止、目・耳も同時に使って脳トレ。呼吸法、音の出し方からグループレッスンで楽しく学べます。今回練習するのは「ふるさと」など。指が動かなくても楽譜が読めなくても大丈夫です。(講師・記) 新設講座[「いきいき鍵盤ハーモニカ入門」](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7907546)は4/9スタート!
詳しく見るドイツには廃墟であるものも含めておよそ2万の城が保存されています。ドイツを旅すると、行く先々で古城に出会い、どこを走っても古城街道の様な気がしますが、特にライン川からネッカー川に沿って東へ延びる道に中世の城が密集しています。ライン河畔のマンハイムからチェコの国境に近いバイロイトまで、宮殿や城、古城をめぐる観光ルートは「ドイツ古城街道」と呼ばれ1954年に誕生しました。途中には名高い観光都市ハイデルベルクや神聖ローマ皇帝の城があるニュルンベルク、世界遺産に登録された美しい古都バンベルクなどがあります。終着地バイロイトはヴァーグナーの祝祭劇場で有名ですが、辺境伯の宮殿や世界遺産の辺境伯歌劇場が見られます。 ネッカー河畔の左右に散らばる古城は小規模なものですが、中世の城で暮らした貴族たちの大変さを私たちに伝えてくれます。2025年は城の構造や王侯貴族の城での暮らしぶり、城の伝説などを含め、豊富な写真と共に古城街道を4回シリーズでご案内いたします。1回目はライン河畔からネッカー河畔の城です。(講師記)
詳しく見る秋に好評だった『新訂枕草子』の訳注者と平安文学の愛読者たらればさんの鼎談・第二弾です。今回は『枕草子』『源氏物語』が千年の時空の中でいかに享受されたのか。それによって「清紫」と並称された二才女のイメージがいかに大きく変貌したかがテーマです。『更級日記』の作者から大河ドラマ「光る君へ」まで、絵画や漫画、映画などジャンルを超えた享受史を三人が縦横に語り合います。(河添講師・記) 【参考書】河添房江・津島知明訳注『新訂 枕草子』上・下(角川ソフィア文庫) 画像は、紫式部図(伝谷文晁筆、東京国立博物館蔵。colbaseより(部分))、清少納言図(土佐光起筆、東京国立博物館所蔵。Colbaseより(部分)) ★立川教室での受講をご希望の方は[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7827649)からお申し込みください。
詳しく見るさまざまな作品をゲストと小澤とで読み味わってみるという午後である。 第八回は、新鋭神野紗希さんと、桂信子について。 桂信子は戦後を代表する俳人であり、個人的にも「澤」創刊の恩人のおひとりとして敬愛している。 『桂信子全句集』(ふらんす堂)からお互いに四十句を選び、その深い魅力について語り合いたい。 紗希さんには、第五回にもご登場いただき、丁寧な読みが大好評であった。 桂信子賞を受け、新興俳句からの流れにもくわしい紗希さんと読めるのが、心から楽しみである。(小澤實講師・記) ★立川教室での受講をご希望の方は[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7586331)
詳しく見る『平家物語』は、鎌倉時代初期に著述され、まもなく盲目の法師が語り始め、広めたと言われています。『平家物語』の琵琶語り=平曲/平家琵琶は、晴眼者も伝誦に加わるようになってからでも約600年の長い伝統があります。平曲は、『平家物語』全巻を約200に句切って語る、長大な「ものがたり」です。 『平家物語』は、「祇園精舎」から始まって、平安時代末期の様々な動きを語り、壇浦合戦(1185)で安徳天皇が入水し平家が敗滅したことを伝えたのち、平家所縁の者たちの運命を語って閉じられます。この講座では、平家物語の最終巻「灌頂巻(かんじょうのまき)」に視点を据えて、建礼門院徳子(清盛の娘、高倉天皇の妃、安徳天皇の母)の大原隠遁、後白河院の大原御幸、女院の生涯の振り返り、御往生を、適宜取り出して演誦する予定です。(講師・記)
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