「日本の神々と仏たち」の公開講座です。 宗教は日本人の苦手なテーマです。身の回りに数多くの神と仏がおられるのに、これまできちんと宗教について学ぶ機会の多くなかったことがその理由です。この講義はこれを反省して、自分たちの宗教の最小限の知識を得ることを目標としています。今回は古代・中世の「神仏習合」と「仏教土着」をふまえて、近世初頭のキリスト教の伝来の意味を考えます。正確な知識はわたしたちの生き方を方向づけるのみならず、未来の日本のゆくえを判断する礎となるでしょう。 ------------------------------------------------------------------------------
詳しく見る中国の歴史書である『後漢書』倭伝や『魏志』倭人伝に記された「奴国」は、古代から現在まで残る地名や発掘調査の成果などから福岡平野一帯に存在したと考えられています。これらの書物からは、王が存在し、二万戸を超える大国であったことを知ることができます。このカリキュラムでは、明治32年に偶然発見された王墓、西暦57年に後漢の光武帝に下賜された印綬と考えられる金印、奴国の特徴である青銅器・ガラス玉・鉄器生産を中心に紹介します。 【カリキュラム】 ★1回ずつの受講もできます 10月12日(土) [奴国と須玖遺跡群](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7454773) 井上 義也 11月 9日(土) [奴国王墓・王族墓と周辺首長墓](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7465903) 井上 義也 12月14日(土) [「漢委奴国王」金印と奴国](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7465913) 大塚 紀宜 1月11日(土) 奴国のテクノポリス@ 青銅器生産 井上 義也 2月 8日(土) 奴国のテクノポリスA ガラス玉生産と鉄器生産 井上 義也 3月 8日(土) 須玖遺跡群の衰退と比恵・那珂遺跡群 井上 義也 ――――――――――――――――――――――――――――――――――
詳しく見る『続日本紀』は『日本書紀』に続いて編集された歴史書です。8世紀(おおよそ奈良時代)に起こったさまざまな出来事が時系列に記されています。なかには、亡くなった人の略歴が記されることもあります。簡略な人物伝なのですが、これを読むことで私たちは、ある人の一生とそのなかで起こった人生を左右する出来事などを知ることができます。それらの出来事は『続日本紀』に載るくらいですから、8世紀の政治・社会をゆるがした大事件であることも多々あります。また、その記述は人柄や生前のおこないに関する評価にまで及ぶことがあります。それらは1300年の時空を超えて、奈良時代の人びとに親しみを感じさせてくれ、ときには私たちの感情を揺さぶります。この講座では、『続日本紀』の時代を身近に感じながら学んでいくために、この人物伝を深掘りしていきます。 10月12日 [筑後・肥後の理想の役人、道首名](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7425765) 12月14日 [王族の末裔で豪快な人物、百済王敬福](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7473327) 2月8日 左遷された学者、吉備真備 ※1回ずつの受講もできます。会員3,410円、一般3,960円です。 Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。お問合せはfk9asacul@asahiculture.comで承ります。
詳しく見るこの講座では、現代社会の多様な課題やテーマに対して、人間科学の視点からアプローチします。言語脳科学からみた言葉と脳の関係、山間地域の食文化の伝統、クリスマスの起源と変遷、「こころ」の測り方、人口減少社会における地域福祉活動、そして性の多様性と共生社会の構築について、九州大学文学部の人間科学コースの教員がそれぞれの専門を通して解説します。多角的な視点で、現代社会を深く理解し、新たな知見を得る機会を提供します。 @ 10月19日 [「言葉と脳:脳から言葉の謎に迫る」](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7430741)太田 真理(言語学講座 准教授)(オンライン) A 11月16日 [「知恵と技がささえる山間地域の食文化:トチノミ食を事例に」](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7472868) 伊藤 千尋(地理学講座 准教授)(対面) B 12月21日 [「クリスマスの謎」](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7472873) 飯嶋 秀治(比較宗教学講座 教授)(対面) C 1月18日 「『こころ』の測り方」 中村 知靖(心理学講座 教授)(オンライン) D 2月15日 「人口減少社会と地域福祉活動」 高野 和良(共生社会学講座 教授)(対面) E 3月15日 「性の多様性と共生社会」 井上 智史(共生社会学講座 講師)(対面) ★1回ずつの受講もできます。 会員 3,410円 一般 3,960円 ――――――――――――――――――――――――――――――
詳しく見る九州大学は、これまで30万点におよぶ貴重な古文書などを収集し、整理と保存、研究をすすめてきました。とりわけ、九州地域の史料センターとしての役割を果たしてきたのが、九州大学附属図書館付設記録資料館九州文化史資料部門です。同部門の前身である九州文化史研究所は昭和9年(1934)に創設され、本年でちょうど90周年を迎えます。本講座では、それを記念して九州文化史研究所などが長年蓄積してきたさまざまな史資料を紹介しつつ、九州の新たな地域史像に迫るシリーズです。 10月は、「未知の史料との遭遇―旧九州文化史研究施設保管史料の意義―」 記録資料館九州文化史資料部門(旧九州文化史研究施設)には、約30万点と推定される記録史料が大切に保管されています。そのなかには、歴史研究や自治体史などによって紹介され、よく知られている史料もありますが、まだ未整理の史料や目録が刊行されていても活用されていない史料などが多く存在します。本講座では、旧九州文化史研究施設で収集された史料群の中から、江戸時代前期に福岡黒田藩で生じた「黒田騒動」に関わる史料をとりあげながら、未知の史料と出会うことで歴史認識が大きく変わることを体験してもらい、史料を保存することの意義を受講者のみなさまと一緒に考えていきたいと思います。
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