暗渠(あんきょ)とは、川や水路を地下に移したもの。高低差に富む横浜にはたくさんの谷があり、そこに川がありました。しかしその水面は時代とともに失われ、今では多くが「見えない川」となり街に埋もれているのです。本講座では、暗渠の基礎知識、見つけ方・探し方を座学で愉しく学んだ上で、実際に街に出て暗渠を歩きます。これを通じて、横浜のまちが秘めている歴史と横浜の新たな景観を見つける体験をしていただくものです。 今回は、保土ヶ谷区・港北区・神奈川区を暗渠で流れ、東神奈川駅付近で開渠として姿を現す「滝の川」がテーマ。滝の川の痕跡を探すうちに、今まで見過ごしていた横浜の魅力にも気がついた。そんな時間をご提供します。(山英男・記) ※講師のお2人は、「暗渠マニアックス」なるユニットを組み、特定暗渠を深掘りする縦軸(吉村)×多数暗渠を俯瞰する横軸(山)という役割分担で、執筆やトークイベント、展示などを通して日本中の「暗渠目線」を開拓中。著作(全て吉村・山の共著):ユニット名の元となった『暗渠マニアック!』(柏書房)のほか、『暗渠パラダイス!』(朝日新聞出版)、『まち歩きが楽しくなる 水路上観察入門』(KADOKAWA)、『「暗橋」で楽しむ東京さんぽ 暗渠にかかる橋から見る街』(実業之日本社)、『暗渠マニアック!増補版』(ちくま文庫)など。
詳しく見る口から食べるという当たり前のことがどれほど素晴らしいことか知っているでしょうか。しっかり噛んで飲み込む。その行為が人間の体に素晴らしい影響を与えています。そのためにはお口の環境を整え、お口の機能を維持しなくてはなりません。それこそが口腔ケアです。口腔ケアは歯ブラシすることだと思っていませんか?実は最高の口腔ケアはしっかり噛んで食べることです。 さて、あなたは、最近食べるときにむせやすくなった、飲み込みにくくなった・・・と、感じることはありませんか?今できることがあります。最期まで口から食べるために今できることを一緒に考えていきましょう。 (講師記) 「自分の口で食べる」事を大切に、ラジオやセミナーなど幅広く活躍中の講師が、今から心がけておきたい口のケアについて、数多くの事例をまじえながら具体的に解説します。地域によりそう診療に力を注ぐ講師のアドバイスは、自宅での介護にも役立ちます。 口腔ケアの力を見直し、自分の口で食べることの大切さについて、深掘りしていきます。 ★教室・オンラインで受講可能な自由選択講座です。(講師は教室)
詳しく見る★直前のお申込みも歓迎です★ 対話型鑑賞を知っていますか? グループで1つの美術作品〈アーツ〉をよく見ることからはじめ、心で感じ考えたことを言葉にし、対話〈ダイアローグ〉を紡ぐことで作品の魅力に近づいていく場です。アーツ×ダイアローグは、1980年代にニューヨーク近代美術館(MoMA)で思考力の育成を目的に開発された「ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ(VTS)」の知見をベースとしています。対話型鑑賞は、人と人とのコミュニケーションを促進するものとしても、美術館や教育現場だけでなく、生涯学習や企業研修、高齢者施設や医療現場でも注目されています。 ひとりでは気付かなかった作品の多様な面白さや、わからなさもひっくるめて、お喋りを楽しみながら、創造的でインタラクティブなアート鑑賞を体験してみませんか?次に美術館に行くのが楽しみになる、作品の見方がひと味ちがったものになるに違いありません。アートは苦手、な皆さんも大歓迎です。(講師記) ★対話型鑑賞を体験する参加型の講座です。プロジェクターを使用して作品を鑑賞しながらおしゃべりします。
詳しく見るイタリアでルネサンスが栄えた15世紀に、ヨーロッパ北方のネーデルラント地域では、細部描写や迫真性を特徴とする魅力的な絵画が制作されました。目の前にあるものを写実的に描くだけでなく、天国や地獄など、私たちにとって未知の世界をも想像力豊かに表わす画家たちの技量には目を瞠らされます。 本講座では、ヤン・ファン・エイクからヒエロニムス・ボスへと至る「天国と地獄」の絵画を検討し、ネーデルラント絵画の魅力を味わうとともに、現代を生きる私たちの生き方を考えるヒントも探していきたいと思います。(講師記) <年間カリキュラム> ◆1月期 「天国と地獄」の美術伝統・・・キリスト教美術において、「天国と地獄」はどのように表わされてきたのでしょうか。15世紀ネーデルラント絵画へと至る「天国と地獄」の多様な表現を検討します。 ◆4月期 「最後の審判」にみる天国と地獄・・・ネーデルラントにおいて、「天国と地獄」は、「最後の審判」場面に多く描かれました。巨匠ヤン・ファン・エイクとペトルス・クリストスの絵画の観賞を通して、ネーデルラント絵画の特徴を考察します。 ◆7月期 救済と天国への願い・・・ロヒール・ファン・デル・ウェイデンやハンス・メムリンクは「最後の審判」図に注文主等の肖像を描き込みました。当時の人々が絵画にどのような願いを込め、死後の世界へと思いを馳せたのかを考察します。 ◆10月期 「天国と地獄」の奇想・・・ネーデルラント絵画は、ヒエロニムス・ボスの登場により転換期を迎えます。ボスの《最後の審判の三連画》に焦点を当て、ユーモラスな地獄の表現を味わうとともに、ネーデルラント絵画の伝統の継承と変化を検討します。
詳しく見る**–チェコ東部の徹底ガイド– <第1弾>** チェコは歴史的に西部のボヘミア王国と東部のモラヴィア辺境伯領に分かれていました。今日のチェコ共和国は西部に首都プラハがあり、観光はプラハから日帰りできる中央ボヘミアを訪れるのが一般的と思われます。しかしモラヴィア地方にはチェコ第2の都市ブルノやチェコの工業を支えるオストラヴァ、アルフォンス・ムハの『スラヴ叙事詩』全20作が展示されているモラフスキー・クルムノフ城があり、その他に世界遺産に登録された町が、なんと7つもあります。2025年は4回シリーズでチェコの東半分を紹介していきます。第1回目は東ボヘミアの東端、モラヴィアに隣接する町々を、チャペック兄弟の故里マレー・スヴァトニョヴィツェや、キュビスム建築から機能主義へ発展していったヨーゼフ・ゴチャールが街造りを手掛けたフラデツ・クラーロヴェー、そしてスメタナが生まれ育った世界遺産の町リトミシュルなどを豊富な写真と共に紹介いたします。(講師・記) <–チェコ東部の徹底ガイド–今後のテーマ> 4月期:北モラヴィア / 7月期:中央モラヴィア / 10月期:南モラヴィア
詳しく見る21世紀を迎え、ますます海外との交流が盛んになり、異文化と接触する機会が増えていますが、飛行機もない過去の時代の異文化交流はどのようであったでしょうか。しかも、実際の交流をふまえつつも、楊貴妃が日本に来たとか、菅原道真が天神になって唐に渡ったとか、実際にはあり得ない話がいろいろ作られ、しかもそれらが信じられ、大きな影響を及ぼしてきました。 ここでは、そうした物語を「幻想の東西交流の物語」ととらえ、人々はなぜそのような架空の物語を必要としたのか、その意義を明らかにしたいと思います。今回は16世紀、大航海時代の波に乗って西洋から来たキリシタンの人々と西洋文化をめぐって、キリシタンやバテレンをめぐる南蛮幻想の物語について読み解いてみたいと思います。 (講師記)
詳しく見るこの講座では、拙著『座右のラテン語』『ラテン語でわかる英単語』の出版記念講座として、『座右のラテン語』に収録されていないラテン語の名句とその出典の作品を解説するとともに、その名句に見られるラテン語の単語がどのような英単語の語源になっているかを解説します。この講座を通して身近な英単語の意外な語源を知るとともに、あなたにとっての座右の銘が見つかるかもしれません。(講師・記) ◆ラテン語さん書籍情報◆ [ヤマザキマリ、ラテン語さん著『座右のラテン語』(SB新書)](https://www.sbcr.jp/product/4815628017/) [ラテン語さん著『ラテン語でわかる英単語』(ジャパンタイムズ出版)](https://bookclub.japantimes.co.jp/book/b655494.html)
詳しく見るヘボンはローマ字で知られた人物です。しかし、それ以外についてはあまり知られていません。 宣教師で医師でもあるヘボンは、1859(安政6)年にアメリカから来日し、1892(明治25)年に帰国するまで33年間、横浜に住み続けました。施療といって無料で診療し、多くの日本人を救いました。また、聖書翻訳のため日本語の勉強をするなかで、日本人が英語を、外国人が日本語を学ぶために便利な辞書を思いつき、『和英語林集成』という英和、和英辞典を編さんしました。この辞書は何度も版を重ね大正時代まで使われました。妻クララは「ミセス・ヘボンの学校」を営み、後に総理大臣になる高橋是清らもクララから英語を学びました。 ヘボン夫妻の生涯と、幕末から明治へと激動する時代に横浜で暮らした33年間の活動をたどります。今回は、「ヘボンのルーツ」と「西洋医学の父」についてお話しします。 第1回)「ヘボンのルーツ」 スコットランドから北アイルランド、そして米大陸へ入植するヘボン家のルーツを見ていきます。 第2回)「西洋医学の父」 ペンシルベニア医科大学卒業後、中国で伝道するが夫人の病気で撤退、ニューヨークで13年間医業に就き、名声を博しました。その後来日して施療を行い、医者を育て、何万人も診療して日本人を救いました。
詳しく見る『百人一首』は謎に満ちていて、しかもその魅力は今も私たちをひきつけてやみません。 まず、成立にまつわる諸説を整理し、全体を見わたしたうえで、奈良・平安・鎌倉時代から一首ずつ、以下の三首の和歌を取り上げ、新たな解釈を提示してみたいと思います。(講師・記) 【とりあげる三首】 春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山(2番・持統天皇) ・・・暦の到来という時代背景から読み解きます。 めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半の月かげ(57番・紫式部) ・・・紫式部にとっての「月」の意味を検証します。 世の中は常にもがもな渚漕ぐ海人の小舟の綱手かなしも(93番・鎌倉右大臣) ・・・諸説を整理し、将軍の歌として読み直します。
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