日本の中世という時代を生きた人びとは、皇族も貴族も僧侶も神官もたくさんの日記を残しました。その日記の記事のなかに現代の私たちから見ると、え?と思うような不思議な出来事があらわれます。非合理的で非科学的なその事柄は、その時代を生きた人びとにとって大事なものだったのかもしれません。日記や寺社に残る史料を読み解き、中世社会の様子に触れていきます。パンドラの箱を開けるように、不思議な怪異の箱を開けてみませんか。 12月は来年の干支にちなんで、虹を「虹霓」(こうげい、別表記:虹蜺)といい、雌雄の蛇(龍)であると考えた古代中国の伝承や、龍神と蛇の関係などをお話しします。 ※こちらは、「京都・奈良怪異ボックス」の12月の1回受講「巳(蛇)――この尊くて怖いもの」です。定期講座との重複にご注意ください。
詳しく見る日本の中世という時代を生きた人びとは、皇族も貴族も僧侶も神官もたくさんの日記を残しました。その日記の記事のなかに現代の私たちから見ると、え?と思うような不思議な出来事があらわれます。非合理的で非科学的なその事柄は、その時代を生きた人びとにとって大事なものだったのかもしれません。日記や寺社に残る史料を読み解き、中世社会の様子に触れていきます。パンドラの箱を開けるように、不思議な怪異の箱を開けてみませんか。 12月は来年の干支にちなんで、虹を「虹霓」(こうげい、別表記:虹蜺)といい、雌雄の蛇(龍)であると考えた古代中国の伝承や、龍神と蛇の関係などをお話しします。 ※こちらは、「京都・奈良怪異ボックス」の12月の1回受講「巳(蛇)――この尊くて怖いもの」です。定期講座との重複にご注意ください。
詳しく見る聖書における蛇は多面的な象徴として登場します。旧約聖書では、エデンの園でエバを誘惑し、人類を罪に導く悪の象徴とされています。しかし、イスラエル民族のエジプト脱出にあたって、モーセは神の指示によって杖を蛇に変える奇跡を起こし、神の力を示しました。また、新約聖書では、「蛇のように賢く」というイエスの言葉もよく知られていますが、聖書解釈の伝統においては、杖を蛇に変えたモーセの故事は、磔刑のキリストの予型(暗示、予表)であると解釈されることもあります。 このように、聖書における蛇は、悪、知恵、神の力、救済といった、時に相反する象徴として、複雑な役割を果たしています。この講座では、具体的な聖書の記述にあたりながら、蛇の多面的な意味を探ります。蛇は、人間の複雑性の反映であるのかもしれません。
詳しく見る聖書における蛇は多面的な象徴として登場します。旧約聖書では、エデンの園でエバを誘惑し、人類を罪に導く悪の象徴とされています。しかし、イスラエル民族のエジプト脱出にあたって、モーセは神の指示によって杖を蛇に変える奇跡を起こし、神の力を示しました。また、新約聖書では、「蛇のように賢く」というイエスの言葉もよく知られていますが、聖書解釈の伝統においては、杖を蛇に変えたモーセの故事は、磔刑のキリストの予型(暗示、予表)であると解釈されることもあります。 このように、聖書における蛇は、悪、知恵、神の力、救済といった、時に相反する象徴として、複雑な役割を果たしています。この講座では、具体的な聖書の記述にあたりながら、蛇の多面的な意味を探ります。蛇は、人間の複雑性の反映であるのかもしれません。
詳しく見る永遠の名作『赤毛のアン』の魅力を、日本初の全文訳の翻訳者が、楽しく解説します。物語の舞台プリンス・エドワード島の美しい写真を100枚上映します。(オンラインの見逃し配信はございません。) <内容> @『赤毛のアン』の物語と魅力 A 小説の舞台プリンス・エドワード島 B『赤毛のアン』の時代背景 C 小説冒頭の詩「エヴリン・ホープ」 D『アン』に引用される名句の出典探し E アンが語る『ロミオとジュリエット』 F 登場人物の名前の謎とき G 小説の地名の謎とき H プリンス・エドワード島の写真上映100枚 I 小説最後の詩「神は天にあり……」、詩の舞台イタリア・アゾーロ J アン・シリーズ全8巻の紹介 K アンの幸せな生き方
詳しく見るユーラシア大陸の中央部には、西は黒海沿岸から東は大興安嶺にいたるまで草原地帯が続いています。草原地帯では草と水を追って季節ごとに一定地域を移動する遊牧が営まれてきましたが、この地で騎馬遊牧技術が普及し、騎馬遊牧民が登場するのは紀元前10世紀頃からです。騎馬遊牧民が歴史的に注目されるのは、時として機動性の高い騎馬戦士集団となって周辺国家の興亡に関与し、またユーラシアの東西をつなぐ文化伝達者の役割を果たしたためです。いわゆる「草原のシルクロード」が通う草原地帯に遊牧民が遺した遺跡のうち、今回はモンゴル国のノヨン・オール古墳群(ノイン・ウラ古墳群)を中心に取り上げます。ノヨン・オール古墳とその出土遺物を通して、草原地帯の遊牧美術、漢対匈奴関係などをご紹介します。 (オンライン講座を併設します。オンライン受講の受付はWEBのみ)
詳しく見るユーラシア大陸の中央部には、西は黒海沿岸から東は大興安嶺にいたるまで草原地帯が続いています。草原地帯では草と水を追って季節ごとに一定地域を移動する遊牧が営まれてきましたが、この地で騎馬遊牧技術が普及し、騎馬遊牧民が登場するのは紀元前10世紀頃からです。騎馬遊牧民が歴史的に注目されるのは、時として機動性の高い騎馬戦士集団となって周辺国家の興亡に関与し、またユーラシアの東西をつなぐ文化伝達者の役割を果たしたためです。いわゆる「草原のシルクロード」が通う草原地帯に遊牧民が遺した遺跡のうち、今回はモンゴル国のノヨン・オール古墳群(ノイン・ウラ古墳群)を中心に取り上げます。ノヨン・オール古墳とその出土遺物を通して、草原地帯の遊牧美術、漢対匈奴関係などをご紹介します。
詳しく見るユネスコ世界遺産にも登録されている雲岡石窟は、中国山西省大同市にあり、5世紀後半の北魏時代に造営された仏教寺院です。20世紀初頭に建築史家の伊東忠太が発見し、1938年から1944年には東方文化研究所の水野清一・長廣敏雄らによって総合的な調査がおこなわれました。その調査の写真・拓本・図面などは京都大学人文科学研究所に保管されており、現在もその資料をもとにした新たな研究がおこなわれています。近年の中国の研究者たちによる現地の考古学的調査をふまえて、80年前の調査資料を見直すと、何がわかるのでしょうか。この講座では、雲岡石窟の調査の歴史と現在の状況、さらには最新の考古学的研究を紹介することで、5世紀の巨大石窟寺院の全貌に迫ります。
詳しく見るユネスコ世界遺産にも登録されている雲岡石窟は、中国山西省大同市にあり、5世紀後半の北魏時代に造営された仏教寺院です。20世紀初頭に建築史家の伊東忠太が発見し、1938年から1944年には東方文化研究所の水野清一・長廣敏雄らによって総合的な調査がおこなわれました。その調査の写真・拓本・図面などは京都大学人文科学研究所に保管されており、現在もその資料をもとにした新たな研究がおこなわれています。近年の中国の研究者たちによる現地の考古学的調査をふまえて、80年前の調査資料を見直すと、何がわかるのでしょうか。この講座では、雲岡石窟の調査の歴史と現在の状況、さらには最新の考古学的研究を紹介することで、5世紀の巨大石窟寺院の全貌に迫ります。 (オンライン講座を併設します。オンライン受講の受付は、WEBのみ)
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詳しく見るユーラシア大陸の中央部には、西は黒海沿岸から東は大興安嶺にいたるまで草原地帯が続いています。草原地帯では草と水を追って季節ごとに一定地域を移動する遊牧が営まれてきましたが、この地で騎馬遊牧技術が普及し、騎馬遊牧民が登場するのは紀元前10世紀頃からです。騎馬遊牧民が歴史的に注目されるのは、時として機動性の高い騎馬戦士集団となって周辺国家の興亡に関与し、またユーラシアの東西をつなぐ文化伝達者の役割を果たしたためです。いわゆる「草原のシルクロード」が通う草原地帯に遊牧民が遺した遺跡のうち、今回はモンゴル国のノヨン・オール古墳群(ノイン・ウラ古墳群)を中心に取り上げます。ノヨン・オール古墳とその出土遺物を通して、草原地帯の遊牧美術、漢対匈奴関係などをご紹介します。
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詳しく見るシルクロード西域北道の交通の要衝に位置していたオアシス国家・クチャ(亀茲)国は、かつて敬虔な仏教国として栄え、西域北道における仏教美術制作の中心地でもありました。5〜7世紀頃に最盛期を迎えたクチャの芸術文化の繁栄を現代へと伝えてくれるのが、この地に数多く残る仏教石窟寺院の遺跡です。クチャの石窟寺院の内部は、色鮮やかな壁画により華やかに荘厳(しょうごん)されていましたが、その大半は仏教説話を描いたものでした。これらの壁画を読み解くことにより、当時のクチャの人々が親しんでいた仏教説話の世界観を、生き生きと追体験することが可能となります。この講座では、クチャの壁画の中でも、仏弟子のエピソードに焦点を当てた作例を重点的に解説します。後に十大弟子として知られるようになる、釈尊の主要な弟子たちの多くは、はじめから敬虔な仏弟子だったわけではなく、王族、商人、理髪師、異教徒のリーダーなど、様々な別のキャリアからの、言わば「転職組」でした。これらの仏弟子が仏教に帰依するに至った、奇妙で興味深い経緯を、壁画を絵解きしながら紹介していきます。
詳しく見る戦国の英雄織田信長は、鉄砲などの新兵器を使い、合戦に革命を起こし、戦国時代を終わらせた、とされています。実際信長の軍はどれだけ従来の軍勢と異なっていたのでしょうか。そして信長はどれほど革命的な人物だったのでしょうか。近年の研究では信長は意外と保守的で常識的な人物と考えられてきています。ただ彼の合戦に革命的な面があるとすれば、それは新兵器ではなく、むしろロジスティクス(兵站)に注力し、強力な軍勢を迅速に動かすシステムを築き上げたことにあります。今回の講座では信長の合戦の中から信長の運命を決めた合戦三つを選び、それとロジスティクスとの関係を見ていきます。 第1回 「桶狭間の戦い〜信長を世に出した合戦の背景としての伊勢湾流通」 桶狭間の戦いのきっかけは信長と今川義元の伊勢湾交通をめぐる争いでした。そして桶狭間の戦いに勝利をおさめた信長は伊勢湾を制覇し、天下人への第一歩を歩き始めます。 第2回 「姉川の戦い〜畿内の流通の大動脈琵琶湖制覇をめぐる戦い」 姉川の戦いは信長にとっては意表をつかれた結果の合戦でしたが、これに勝った結果、信長は琵琶湖制覇を成し遂げます。信長の天下統一の大きな画期となっています。 第3回 「長篠の戦い〜信長流ロジスティクスの真骨頂のはずが・・・」 長篠の戦いは、信長は鉄砲で武田騎馬隊の殲滅を目指したわけではありませんでした。むしろロジスティクスで優位に立った信長は武田勝頼に圧力をかけるはずでしたが、持久戦になれば三河から武田を駆逐できないため、焦った家康の巧妙な動きが信長の大勝を導き出したのです。 ※各回受講できます (教室からオンライン同時配信)
詳しく見る密教美術を語る上で、また日本美術の絵画分野を楽しむ上で、曼荼羅は存在感あるひとつのジャンルを形成しています。2025年には、東京国立博物館で開創1150年記念特別展「旧嵯峨御所大覚寺」展(1/21-3/16)や、京都国立博物館の大阪・関西万博開催記念特別展「日本、美のるつぼ」展(4/19-6/15)、奈良国立博物館の開館130年記念特別展「超国宝」展(4/19-6/15)など大規模な展覧会が開催され、曼荼羅や密教の仏たちを間近にご覧になる機会がたびたびあります。曼荼羅は色鮮やかな絵画であるだけでなく、その前で目を凝らすと、画面を埋めつくす小さな仏たちが特徴的な持ち物を手に、意味深な仕草をとることに気が付かれるでしょう。謎めく仏たちの姿かたちには、実は意味があります。今回は、胎蔵曼荼羅を中心に解説します。両界曼荼羅を鑑賞する楽しみがより一層深まるよう、その魅力をお伝えします。
詳しく見る基礎からもう一度学びたい、もう少し話せるようになりたい、という方向けの初級クラスです。語彙や表現を少しずつ増やしながら、ペアワークなどを交えて楽しく進めます。大人の関心や会話内容に合わせて作られたテキストを使って、自信をもって話せるようにレッスンします。 (1回体験は、1/17ほか随時受付いたします) ---------------------------------------- 定期受講の方は、各自テキストをお求めください。 テキスト名:Making Friends (1) Social English for Adult Learners 出版社:マクミランランゲージハウス, 2006 (ISBN 477736125X, 9784777361250) 2,530円 ※価格は変動する場合があります ----------------------------------------
詳しく見る北条早雲といえば素浪人から身を起こして堀越公方を滅ぼし、伊豆・相模を奪い取った下剋上の代表者と見られてきました。しかし近年の研究で、北条早雲の実像とは、伊勢新九郎盛時という、三代の将軍に仕えた室町幕府の高級官僚であり、堀越公方を滅ぼしたのも室町将軍の命令であったことや、彼が姉の嫁ぎ先の今川家の一門衆として活躍したことなどが明らかになっています。現在ゆうきまさみ氏の漫画『新九郎、奔る!』では最新の研究成果に基づいた伊勢新九郎像に基づいて若き新九郎の活躍が描かれています。 講座では、若き新九郎の活躍をスポットを当て、近年明らかになった伊勢新九郎の若き日の姿と、彼の駆け抜けた戦国時代に向かう世の中の様子を見ていきたいと思います。そして本来室町幕府の高級官僚として室町幕府の衰退と運命を共にするはずだった新九郎が、どのようにして関東を制覇する北条氏の基礎を築いたのかを見ていきます。
詳しく見る「日本再発見」をテーマに、これまで20数年にわたって国内350の島々を撮り歩いてきた写真家・箭内博行さん。 今年4月に刊行されたフォト紀行『離島建築 島の文化を伝える建物と暮らし』では、離島の建築物を通して、本土とはひと味違う日本の魅力を知ることができます。 講座では、箭内さんの写真作品を用いながら、島々の独特な歴史や暮らしを今に伝える個性的な建物の数々を、当時の撮影エピソードなども交えてご紹介します。 ニシン漁で財を成した網元が建てた和洋折衷の明治建築「旧小納家」(現・焼尻郷土館、北海道・焼尻島)や、世界中へ船乗りを送り出した「旧国立粟島海員学校」(現・粟島海洋記念館、香川県)、大正時代のコーガ石建築物が並ぶ、新島の石造り集落(東京都)、佐渡島に唯一残る元遊郭の旅館「金沢屋旅館」(旧金澤楼、新潟県)など、知られざる日本の姿をぜひご覧ください。 ※日本の島の数は14,125島(国土地理院、2023年)、うち有人島は416島(国土交通省、2023年)
詳しく見る聖書における蛇は多面的な象徴として登場します。旧約聖書では、エデンの園でエバを誘惑し、人類を罪に導く悪の象徴とされています。しかし、イスラエル民族のエジプト脱出にあたって、モーセは神の指示によって杖を蛇に変える奇跡を起こし、神の力を示しました。また、新約聖書では、「蛇のように賢く」というイエスの言葉もよく知られていますが、聖書解釈の伝統においては、杖を蛇に変えたモーセの故事は、磔刑のキリストの予型(暗示、予表)であると解釈されることもあります。 このように、聖書における蛇は、悪、知恵、神の力、救済といった、時に相反する象徴として、複雑な役割を果たしています。この講座では、具体的な聖書の記述にあたりながら、蛇の多面的な意味を探ります。蛇は、人間の複雑性の反映であるのかもしれません。
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