【朝カルTimes:vol.22】心と体の連動を体感(新宿)

何かとストレスが多い現代社会。日々の生活の中でどのように気持ちのバランスを保っていくかは、とても大切です。今回の朝カルTimesでご紹介するのは、新宿教室の「気づきの瞑想とヨガ」(長谷川智先生)です。先生の話しを聞き、体を動かし、静かに瞑想する中で、自分と向き合います。心と体をつなぐ思考を体感して、新たな自分を見つけてみませんか。(新宿教室長・気賀沢祐介)

掲載日:2024年11月28日

夢をかなえる瞑想とは

10月期の講座は全6回です。この日は4回目で男女5人が参加しました。教室にヨガ用のマットを敷いて座り、ゆったりとした雰囲気で始まります。

まず、長谷川先生が「この講座に何を求めて来ていますか」と尋ねると、受講者たちは「心の安定。外的なもので心が揺れ動かないようになりたい」「自分のブラッシュアップのため」「自分のなかのマイナスの感情と向き合うため」などと、目的はそれぞれでした。

受講者にやさしく語りかける長谷川智先生

この日のテーマは「夢をかなえる瞑想」です。受講者にA3判1枚のプリントが配られました。右半分には宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の全文。「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」で終わる、あの有名な詩です。左半分には「あなたはどんな人生を送りたいですか?」とあります。「こんな身体が欲しい」「こんな心が欲しい」「こんな能力がほしい」…「その願いを邪魔する私の内的要因」などを書き込むようになっており、それぞれが自分の考えを記入していきます。

「なりたい自分」を記入する受講者

先生の「では、書いたところでらくーに、座ってみましょうか」の合図で瞑想が始まりました。夜の教室に静寂が流れます。「夢を邪魔する要因と向き合ってみましょう」…。

「夢やそれを邪魔するものを書いてみると、向き合うものがより具体的になり、瞑想が真剣味を帯びてきます」と先生は言います。ただ漠然と瞑想するのではなく、何をどうしたいのか、なぜうまくいかないのかの課題を明らかにし、それに向き合うことで、まさに講座名にある「気づきの瞑想」につながるのだと感じました。

大学講師に山伏…多彩

実は、私が最初に関心をもったのは、長谷川先生が新宿教室で別にもっている「修験道」という講座でした。「カルチャーセンターで修験道」という組み合わせが目を引きました。ただ、これは単発の講座なので、常設している今回の「気づきの瞑想とヨガ」でお話しをうかがうことをお願いしたという次第です。

さらに、先生の経歴を見て驚くのは、その多彩さです。このコラムの最後の講師プロフィールにも書かれていますが、「一橋大学非常勤講師。山伏。ヨガ、瞑想行法、滝行指導者。…」とあります。

最初の入り口は剣道だったといいます。進学した筑波大学で剣道を極めようとしましたが、スポーツ化された今の剣道ではその精神性は極められないと感じ、「心の道」に進んだそうです。その後も、高校などで体育の教師をしながら、修験や滝行などを経験しました。いまは古武術や東洋的な身体の動かし方を現代スポーツに生かす方法なども研究しており、競技団体や学校の部活動などでも指導しているといいます。

静かに瞑想

非科学的? 実は合理的

さて、後半は体を動かすメニューです。どうすれば、より力が出るのか、動きが軽くなるのか。仏教の考え方でもある「身(やること)・口(言うこと)・意(思うこと)」の一致による相乗効果を、実際の動きの中で体感しました。「自分を客観的に見る意識で…」「遠くから自分を見る意識で…」。先生の指示に従って体を動かすと、確かに受講者のみなさんの体を動かす感覚が変わるようです。意識と身体活動は密接に連動しているのだと体感しているようでした。

体を動かすワークも

近年の競技スポーツでは、メンタルトレーニングの重要性が指摘されています。オリンピックに出場するようなエリート選手だけでなく、高校野球などのアマチュアスポーツでも当たり前に実践されています。

修験や滝行など日本古来の信仰の世界、ヨガなどの東洋的な考え方は、一見すると非科学的で超自然的と感じてしまいます。しかし、この日の2時間の講座で思ったことは、めざすべき目標を明確にし、邪魔する要因を理解し、さらにそれを受け入れることで困難な状況にも平常心で向き合える。そうなれば、物事に対処できてうまく回っていく…というサイクルでしょうか。その思考方法が大切なのではないかと、私なりに理解しました(長谷川先生、間違っていたらごめんなさい!)。

「自分の中のネガティブなものが意外と身近に感じました」。講座を終えて、すっきりした受講者の表情が印象的でした。みなさん、お疲れ様でした。

講師プロフィール

長谷川 智

長谷川 智(はせがわ・さとし)

一橋大学非常勤講師。山伏。ヨガ、瞑想行法、滝行指導者。湧気行代表。ソマティック心理学協会運営委員。筑波大学大学院修了後、約40年にわたり、ヨガ、古武道、さまざまなボディワークによる健康、運動機能向上を研究。羽黒派古修験道先達(二十度位)で、現役の山伏として山岳修行(滝行など)を著名人、一般人に指南している。

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この連載について

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