第37回蘭亭書道展 審査結果と講評
第37回蘭亭書道展(朝日新聞社、KBC、朝日カルチャーセンター主催)は、4月22日から27日まで福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園)で開催されます。今回は、役員の部と高校生を含む一般の部に1486人から1847点の応募がありました。審査の結果、全作品の最高賞である文部科学大臣賞、一般の部最高賞の中国駐福岡総領事館賞、高校生最高賞の太宰府天満宮賞などの各賞に、計414点の入賞が決まりました。第37回展には、役員出品をあわせた1122点を展示します。入場は無料です。表彰式は、4月26日午後2時から同美術館ミュージアムホールで開きます。
(入賞者のお名前は雅号のある方は雅号で表記。敬称略で50音順に掲載しました)
【講評】
第37回蘭亭書道展は、3月16日に朝日カルチャーセンター福岡教室で審査会を開きました。外部審査員の九州国立博物館・富田淳館長ほか、蘭亭書道展企画委員と当番審査員の書家7人による厳正な審査があり、414点の入賞が決まりました。
文部科学大臣賞には、竹下竹香さんの作品が選ばれました。禅語「閑座して松風を聴く」を、中華風の紋様が入った鮮やかな色紙に調和体で表現しています。審査員から「筆が立っている。技術的に高いレベルにある作者が、自分の胸の内をうまく表出した」といった高い評価を受けました。
中国駐福岡総領事館賞は、谷怜花さんが受賞しました。古今和歌集から紀友則の「花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべには遣る」を、流れるようでいて力強いかな文字で表現し、「余白がきれいで墨色の変化、行間のとり方が穏やかによくできている」といった声がありました。
太宰府天満宮賞を受けた堤淳貴さんの「欣然而上壽」は、「字形や均衡のとり方は高校生とは思えない」「全体を収めきった力量はたいしたもの」と評されました。
今回の総評としては、「さまざまなタイプの作品が出展されており、見ていて楽しい」「大臣賞に調和体の作品が選ばれたことは、蘭亭書道展の特徴である自由さを示している」「上位には、いずれも個性的で優れた作品が並んだ」といった見解が述べられました。
蘭亭書道展は4世紀の中国・東晋時代に活躍した書家・王羲之の代表作「蘭亭序」にちなみ、王羲之作品の語句や四季の風雅を基調とした漢詩や短歌、俳句などを漢字、かな、篆刻、調和体(硬筆を含む)で表現する、特色あふれる公募展です。1988年に始まり、今回で37回を数えました。
入賞作品と役員出品作を4月22日から27日まで、福岡市美術館で展示します。どうぞ会場でご覧ください。
第37回展に応募してくださった皆さま、運営にご尽力いただいた皆さま、後援・協賛していただいた関係者のみなさまへあつく御礼を申し上げます。
蘭亭書道展事務局