フランスは「恋愛の国」と言われ、フランス文学には豊かな恋愛小説の伝統があります。その中から、本講座ではサガン『悲しみよ こんにちは』(1954)を取り上げます。出版当時、著者は18歳の大学生であり、作品のヒロインさながらの「小悪魔」として時の人になりました。夏の南仏を舞台として、縦軸には父と娘の愛着が、横軸には若者の恋愛と大人の恋愛が交差する物語は、驚くほど残酷な展開をたどります。それは主人公の若さ・幼さがもたらした悲劇であり、物憂さと情熱、理性と感情を等しく描き出すサガンならではの世界です。新潮文庫から2009年に新訳が出ています。お持ちでない方も受講できるように資料を準備します。 ――――――――――――――――――――――
安藤 智子:西南学院大学外国語学部・准教授。 九州大学大学院修士課程修了、パリ第四ソルボンヌ大学博士課程修了。 専門は20世紀フランス文学、主にカミュ。2016年度日本フランス語フランス文学会奨励賞受賞。
筆記用具 テキスト:新潮文庫から2009年に新訳が出ています。
教室でもオンライン(Zoomミーティング使用)でも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。お問合せはfk9asacul@asahiculture.comで承ります。