インド密教は、マントラ(真言)や曼荼羅、灌頂などの儀礼を通じて、この身のままでのブッダになる「即身成仏」を目指す、大乗仏教の中でも異彩を放つ潮流です。本講座では、その歴史を辿りながら、神秘的な儀礼や図像に込められた思想を、サンスクリット原典やチベット訳などから得られた最新の知見も交えて、わかりやすく解説します。空海が日本へ持ち帰った教えのインド密教の源流を繙きながら、知られざるインド密教の世界像に、全三回で迫ります。(加納和雄・記) <各回テーマ・講師> 第一回:「インド密教とは何か――総論」講師:加納 和雄 第二回:「ブッダになる瞑想――インド密教の観想法はいかに生まれたか」講師:伊集院 栞 第三回:「密教の成就者たち――理想の修行者の姿を探る」講師:伊集院 栞
加納 和雄:駒澤大学仏教学部教授 1974年奈良県生まれ。2006年ハンブルク大学にて学位取得(PhD)。2008〜2016年、高野山大学勤務。2017年〜現在、駒澤大学勤務。専門は、インド・チベット如来蔵思想史、密教、写本学、中世インド食文化史など。著書に『蔵文和訳大乗アングリマーラ経』(起心書房)など。
伊集院 栞:立正大学特任研究員 1990年生。東京大学文学部卒業、同大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。オーストリア科学アカデミー客員研究員、ブダペスト大学研究員を経て、現在、立正大学特任研究員。専門はインド密教。特にインド中期密教における瞑想法や成就法を研究している。
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