6世紀末から8世紀はじめに、飛鳥・藤原の地に本格的な都市と国家が作り出された。新たな〈文明〉の時代の到来である。遣隋使の派遣、憲法17条の制定、大化の改新、天武天皇の飛鳥京での即位、持統女帝による藤原京遷都、大宝律令制定と、時代は急速に〈近代化・文明化〉へと向った。〈日本〉という国号や〈天皇〉という称号が正式に定着したのもこの時期だった。もちろんその歴史の動きはこの時に始まったわけではなく、すでに3世紀の纒向(まきむく)の地で始まっていた。そうした時代の転換期に人々の心は何を経験し、どのように変化していったのか。その心の動きを古事記、日本書紀、万葉集などを通して考えたい。そこには現代の私たちにも通じる〈日本文化〉の原型がある。(講師記) ◎いま学びたい!世界遺産「飛鳥・藤原の宮都」関連講座は[こちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WTokushuShosai.do?tokushuId=5912&utm_source=TOP&utm_medium=Slider&utm_campaign=20260729_s1 )
坂本 勝:法政大学名誉教授 神奈川県鎌倉市生まれ。法政大学文学部卒業。専修大学大学院を経て、昨年3月末日、法政大学を定年退職。専攻は上代文学。 著書に『古事記論考 野生と文明の古代』(花鳥社)、『はじめての日本神話』(ちくまプリマ―新書)『古事記の読み方』(岩波新書)、『図説地図とあらすじでわかる 古事記と日本書紀』(監修、青春出版社)。『図説地図とあらすじでわかる 万葉集』(監修、青春出版社)等。
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