キリスト教の出発点となったナザレのイエスは「神の王国」到来を宣教するために、被差別者との交わりの食卓の実践や数多くの譬えの語りと並んで、たくさんの奇跡行為を行いました。どのような行為か「奇跡」とカウントされたのか、伝承の背後になんらかの「できごと(事実)」を想定できるか、またイエス自身は、そして奇跡物語を伝えた人々は、そこにどのような「意味」を見出し、自分たちの経験や世界を新しく解釈していったのか。必要に応じて、環境およひ周辺世界の類似事例を参照しながら、いくつかの有名な奇跡物語をご一緒に読み解いてみましょう。(講師・記) �@10月 8日 ゲラサの悪霊憑き(マルコ5,1-20) �A11月12日 レプラ罹患者(マルコ1,40-45) �B12月10日 ベトザタ池の肢体不自由者(ヨハネ5,1-18)
廣石 望:ひろいし・のぞむ 上智大学教授 1961年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋古典学専攻課程を経て、チューリヒ大学神学部にて神学博士号を取得。専門は新約聖書学。立教大学文学部教授を経て現職。著書に『イエス物語 福音書を読む』(コイノニア社)、『信仰と経験――イエスと〈神の王国〉の福音』(新教出版社)などがある。
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