「球体関節人形(Ball-Jointed Doll)」とは、肘や膝などの関節部分が球体で作られている人形の総称です。各パーツがゴムや糸でつながれ可動するため、自由にポーズを変えられるのが特徴です。素材には、磁器(ビスク)や石粉粘土、ウレタン樹脂(キャスト)などが使われています。無機物でありながら生命を感じさせ、生と死の狭間に在るような虚ろさを内包しているのが魅力の1つだと言えるでしょう。 本講座では、日本で独自に発展してきた球体関節人形の文化について、歴史や構造などを紹介します。さらに、美術解剖学を学んでいる講師が、人形を造形する際に意識しているポイントを交えながら解説いたします。今回は解説のみで造形作業はいたしませんので、事前の準備等は必要ありません。教室で受講される方は、講師の作品を実際に触って学んでいただけます。人形や立体作品、人体、美術解剖学などに興味がある方、すでに制作をしている方もお気軽にご参加ください。(講師・記) 【カリキュラム】 ●歴史や構造の解説 ●素材について ●造形する際の解剖学的なポイント ●講師の作品について ●作品実物の解説 *** 【広報画像】 @佐藤来夢《クレア》(2021)石粉粘土・モデリングペースト・油絵具・人毛等、約77cm A制作中の様子(講師撮影) B佐藤来夢《無題》(2026)石粉粘土・モデリングペースト・油絵具・人毛等、約101cm
佐藤 来夢:(さとう・らいむ)人形作家。2000年静岡県生まれ。2016年より独学で球体関節人形を制作開始。2023年東京造形大学彫刻専攻卒業。2025年東京造形大学大学院美術研究領域修了。2023年より順天堂大学医学部解剖学講座に研究生として在籍中。主に、球体関節人形という媒体を通して、生物と無生物という対立概念の境界を探求している。同人サークルanatomy tutorialsに参加し、美術解剖学の教育・普及にも携わる。受賞歴に、Tokyo No.1 Doll優勝(2025年)。主な個展に、“still life with innocence“, aaploit, 東京(2025年)。主なグループ展に、“ANATOMICAL ROOM”, ギャラリー・ルヴァン, 東京/“「間〜あわい〜」創作人形3人展”, キチジョウジギャラリー, 東京(2024年)、“in view”, ギャラリーいちょうの木, 東京/“ハイカラ〜モダンボーイ&モダンガール展”, 藤野美術館, 兵庫/“生まれては消えるもの”, gallery hydrangea, 東京(2023年)、“金魚たちの見る夢は2022”, コルメキッサ, 神奈川/“空想癖”, コルメキッサ, 神奈川(2022年)、“for you,…&for me”, コルメキッサ, 神奈川/“金魚たちの見る夢は”, コルメキッサ, 神奈川/“自分の部屋に聖域を〜My sanctuary〜”, コルメキッサ, 神奈川(2021年)、“夢見る少女たち”, ミ・アモーレgallery, 東京(2020年)、他。
※本講座は、座学形式です(実技はありません)。 教室でもオンライン(Zoomウェビナー使用)でも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。