2026年は水俣病の公式確認から70年の節目の年。水俣病問題はいまに至っても解決しておらず、企業や行政の権力複合体が弱者を圧殺するという構図は、時や場所を変えて繰り返されています。水俣病は過去の出来事ではなく、現代に生きる私たち自身の課題です。本講座では、水俣病事件を時系列でたどり、水俣病はなぜ発生したのか、被害の拡大をなぜ食い止められなかったのか。今後の課題は何なのか、『評伝石牟礼道子』『水俣病闘争史』などの著作がある講師と共に考えていきます。一見複雑な水俣病問題を分かりやすく語ります。 7月25日「石牟礼道子と渡辺京二」 水俣の貧しい主婦だった石牟礼道子が水俣病患者の語りなどを盛り込んだ「海と空のあいだに」を渡辺京二編集の『熊本風土記』に連載したのが1965〜66年。「海と空のあいだに」は『苦海浄土』と名を変え書籍化される。以後、石牟礼と渡辺の共闘が始まる。
米本 浩二:徳島県生まれ。毎日新聞記者をへて著述業。著書に『評伝石牟礼道子 渚に立つひと』(読売文学賞評論・伝記賞)、『水俣病闘争史』、『実録・苦海浄土』など。『熊本風土記』復刻版(2025年)の解説を担当。福岡市在住。
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