『考古学の黎明――最新研究で解き明かす人類史』(小茄子川歩・関雄二編著、光文社新書、2025年)の執筆陣10名がリレー形式で、人類史を最新知見にもとづき問い直し、その多様なあり方を解説してきました。 最終回の特別対談として、『考古学の黎明』の執筆者でもあるお二人、NHK「3か月でマスターする古代文明」のナビゲーターも務められた関雄二先生と世界的ベストセラー『万物の黎明――人類史を根本からくつがえす』(デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ著/酒井隆史訳、光文社、2023年)の訳者でもある酒井隆史先生に、人類史あるいは文明史をめぐるスペシャルな対談を行なっていただきます。 過去は決まった物語などではなく、自由な人間の営みです。そして人間は今なお、自らの歴史をつくり続ける存在です。「進歩史観」をのりこえた先に、わたしたちは、どのような人類史、あるいは文明史を語り得るのでしょうか。 聞き手:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任准教授・小茄子川 歩 ※当対談は、「最新研究で解き明かす人類史――考古学(文化人類学)から『進歩史観』を再考する(全10回)」講座の最終回となります。とはいえ、当対談のみのご受講でもまったく問題ございません。
関 雄二:国立民族学博物館・館長、名誉教授 1956年東京生まれ。国立民族学博物館特定教授・名誉教授ならびに総合研究大学院大学名誉教授。専攻はアンデス考古学、文化人類学。 1979年以来、南米ペルー北高地において神殿の発掘調査を行い、アンデス文明の成立と変容を追究するかたわら、文化遺産の保全と開発の問題にも取り組む。主な著書として『古代アンデス 権力の考古学』(京都大学学術出版会 2006)、『アンデスの考古学 改訂版』(同成社2021)、『アンデスの文化遺産を活かす−考古学者と盗掘者の対話』(臨川書店2014)、編書として『古代文明アンデスと西アジア 神殿と権力の生成』(朝日新聞出版 2015)、『アンデス文明神殿から読み取る権力の世界』(臨川書店、2017)などがある。2008年濱田青陵賞、2015年ペルー文化功労者、2016年外務大臣表彰、2020年文化庁長官表彰、2023年ペルー国功労勲章を受賞。
酒井 隆史:立命館大学教授 1965年生。立命館大学教授。専門は社会思想、都市史。著書に『スネーク・ピープル―ジグザグデモ、あるいは戦術の系譜』洛北出版、『賢人と奴隷とバカ』亜紀書房、『[決定版]通天閣−新・日本資本主義発達史』(ちくま文庫)、『暴力の哲学』『[完全版]自由論―現在性の系譜学』(ともに河出文庫)など。訳書にデヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ『万物の黎明——人類史を根本から覆す』光文社、ピエール・クラストル『国家をもたぬよう社会は努めてきた』洛北出版、グレーバー『啓蒙の海賊たち』岩波書店、『負債論』(共訳)、『官僚制のユートピア』以文社、マイク・デイヴィス『スラムの惑星―都市貧困のグローバル化』(共訳、明石書店)などがある。
小茄子川 歩:(こなすかわ・あゆむ) 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・特任准教授 1981年宮城県生まれ。デカン大学院大学考古学学科 Ph.D. 課程修了(Ph.D.)。日本学術振興会特別研究員PD、人間文化研究機構総合人間文化研究推進センター研究員を経て、2022年より現職。専攻は南アジア考古学/比較考古学(文化人類学)。著書『インダス文明の社会構造と都市の原理』(同成社)で、第6回日本南アジア学会賞受賞。共編著に『社会進化の比較考古学――都市・権力・国家』(雄山閣)、『考古学の黎明――最新研究で解き明かす人類史』(光文社新書)、共著に『NHK 3か月でマスターするMOOK もっと深く知る 古代文明』(NHK出版、近刊)、共訳書にデヴィッド・ウェングロウ著『文明論――古代近東と西洋の未来』(以文社、近刊)。
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