日々の活動は脳に支えられています。学習の能力や病気から、性格やジェンダーまで、人の脳では何がどこまで決まっているのでしょうか。「氏か育ちか」という古来の疑問は、「先天的(生得的)な遺伝子か、後天的な経験か」という究極の問題でもあります。少し予備知識をお話してから二人の対談を通して、「言語生得説」などを脳科学の視点から深掘りしていきます。受講者からのご質問を歓迎します。(講師・記)
酒井 邦嘉:さかい・くによし 1964年、東京生まれ。東京大学教授。同大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。同大学 医学部助手、マサチューセッツ工科大学 客員研究員を経て、現在に至る。専門は言語脳科学と脳機能イメージング。著書に『言語の脳科学』『科学者という仕事』『科学という考え方』(中公新書)、『高校数学でわかるアインシュタイン』(東大出版会)、『チョムスキーと言語脳科学』(インターナショナル新書)、『デジタル脳クライシス』(朝日新聞出版新書)など、対談集に『芸術を創る脳』(東大出版会)や『脳とAI』(中公選書)などがある。
石浦 章一:いしうら・しょういち 1950年生まれ。東京大学名誉教授。現在、新潟医療福祉大学特任教授。東京大学教養学部卒業後、同理学系大学院相関理化学博士課程修了。理学博士。専門は、分子生物学をヒトの認知機能の解明に応用している「分子認知科学」。著書に、『遺伝子が明かす脳と心のからくり』(羊土社、だいわ文庫)、『王家の遺伝子』(講談社ブルーバックス)、『小説みたいに楽しく読める生命科学講義』(羊土社)などがある。アルツハイマー病をはじめ神経難病の研究ならびに治療法の開発とともに、性格、精神疾患、精神遅滞、発達障害などヒトの心に関する研究も広く行っている。
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