九州大学アジア埋蔵文化財研究センターに所属する研究者が、最新の研究成果を紹介します。 同センターでは、考古学を中心に、さまざまな学問分野と連携した学際研究を進めています。 近年明らかになりつつある古人骨研究の最前線をはじめ、地球科学との融合研究、デジタル機器を用いた戦争遺跡の調査、縄文時代研究の最前線、土壌DNA研究や人骨から社会を読み解く学際研究などを、全6回にわたってお届けします。 考古学を軸とした最新の学際研究の成果を、ぜひお楽しみください。 ◆9月5日 「古代分子の世界-DNAとタンパク質からわかること-」 澤藤りかい・九州大学比較社会文化研究院講師 近年、古人骨からDNAを抽出し、人々の移動や拡散の歴史を調べる研究が盛んになっています。2022年にノーベル賞を受賞したスヴァンテ・ペーボの研究でも有名になった、古代DNAという言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。遺物からDNAやタンパク質を調べる古代分子の研究は古人骨にとどまらず、遺跡の土壌からのDNA解析などますます広がりを見せています。本講座ではこのような解析から明らかになった人類学・考古学のフロンティアをご紹介します。
澤藤 りかい:九州大学大学院比較社会文化研究院・講師。東京大学大学院理学系研究科修士・博士課程修了。博士(理学)。 専門は自然人類学・生物考古学で、古代分子(古代DNA・古代タンパク質)を用いて人類の歴史にアプローチしている。
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