ヨーロッパに位置しながらも、島国であるイギリスでは、お隣のフランスやオランダ、あるいは西洋文化の原点ともいえるイタリアなどとはかなり異なるタイプの美術が生み出されてきました。それは、イギリスの地形的な特色だけでなく、政治の形態や宗教のあり方、経済や産業の進展など、さまざまな要因が組み合わされてかたちづくられてきたものです。この講座では、16世紀から19世紀まで、イギリスの歴史の歩みのなかで、絵画や彫刻、建築などにおいてどのような視覚的表現が独自に育まれてきたのかを、代々の王朝の推移を軸にたどっていきます。 (講師・記) キャプション図1: エドウィン・ランシア《1842年の仮装舞踏会におけるヴィクトリア女王とアルバート殿下》1842-46年 キャプション図2: ジョシュア・レノルズ《ヘンリー8世に扮したクルー家の若様》1775年頃 <各回スケジュール> ※スケジュールは変更になる場合がございます。 @ 7/14 テューダー朝からステュアート朝へ:宗教改革がもたらしたもの A 7/21 ステュアート朝からハノーヴァー朝へ:市民社会における文化の形成 B 8/25 ヴィクトリア朝の栄光:産業としての美術 ・本講座の配布資料はございません。
荒川 裕子:法政大学教授 神奈川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。美術史専攻。清泉女子大学等の講師、静岡文化芸術大学文化政策学部助教授を経て、2006年より法政大学キャリアデザイン学部助教授、2008年同学部教授。専門は美術史、アート・マネジメント、文化政策。主な研究テーマはイギリスを中心とする近代以降の絵画史、特に風景画の変遷。著書に『ジョン・エヴァレット・ミレイ ‐ヴィクトリア朝 美の革新者』『もっと知りたいターナー –生涯と作品』『もっと知りたいラファエル前派』(東京美術)、共著『デザインとデコレーション –ウィリアム・ブレイクからエドワード・M・コーファーへ』など。
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