「流沙の中の美術館」ともいわれる敦煌莫高窟、1900年のこと、後に第16窟の番号が付けられた石窟寺院に隠し部屋がある事が発見され、そこからおびただしい数の古文献が発見された。世界を驚嘆させた莫高窟蔵経洞の「敦煌文書」の出現である。 いつ、だれが、何を目的にこのような部屋をつくり、大量の書を置いたのか。井上靖『敦煌』でも取り上げられたこの事柄を考え、また発見後の古文献がどうなっていったのかを解説します。
冨谷 至:京都大学名誉教授 1952年生。京都大学文学部東洋史学科卒業。文学博士。スウェーデン王立アカデミー会員。専門は中国法制史、簡牘学。著書に『古代中国の刑罰』(中公新書)、『韓非子』(中公新書)、『木簡竹簡の語る中国古代』(岩波新書)、『中国義士伝−節義に殉ず』(中公新書)、『四字熟語の中国史』(岩波書店)、『岩波講座 世界歴史』(編集 岩波書店)、『日本国号と天皇号の誕生と展開』(臨川書房)など。
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