ウルビーノに生まれ、主に同地とローマで活躍した画家フェデリーコ・バロッチ(1535頃〜1612年)。甘美な人物描写やパステル調の色彩、繊細な光の扱いを特徴とする絵を生み出し、ルーベンスをはじめとする後世の画家たちに大きな影響を与えました。今回の講座では、16世紀前半の盛期ルネサンス美術と17世紀前半のバロック美術を鮮やかに架橋した彼の生涯を辿りつつ、作品を丁寧に鑑賞してみましょう。 テーマ 第1回 フェデリーコ・バロッチの世界(初期)−ウルビーノおよびペーザロでの修業とローマでの災難(1535頃〜72年頃) 第2回 フェデリーコ・バロッチの世界(中期)−フランチェスコ・マリア2世・デッラ・ローヴェレの庇護下での活躍(1572頃〜86年) 第3回 フェデリーコ・バロッチの世界(後期)−サンタ・マリア・イン・ヴァッリチェッラ聖堂(ローマ)のための祭壇画制作など(1586〜1612年)
木村 太郎:石巻専修大学 特任教授 美術史家。ピサ大学美術史学科留学(イタリア政府給費留学生)、大阪芸術大学・神戸女学院大学非常勤講師を経て、現在は石巻専修大学特任教授。専門はイタリア・バロック絵画史。著書に『カラヴァッジョを読む−二点の通称《洗礼者聖ヨハネ》の主題をめぐって』(三元社、2017年)、共著に『天空のアルストピア−カラヴァッジョからジャンバッティスタ・ティエポロへ』(ありな書房、2021年)。
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