日本の「城の歴史」だけを通史として解説している本は、極めて少ないのが現状です。全国各地で実施された文献調査や発掘調査、城の悉皆調査等によっても「城の歴史」が従来言われてきたことと異なることも解ってきました。そこで、今解っている我が国の城の歴史について、改めて解説していきたいと思います。第T期は、古代の城です。縄文時代から、平安時代までの城は、どう築かれ使われたのかを解説します。(講師・記)2026年7月スタート <各回のテーマ(予定)> @縄文・弥生時代から飛鳥時代の城 日本で一番古い城は、どうして造られたのか、そしてどんな物だったのでしょう。大和政権が誕生すると、豪族たちはどんな住まいを作ったのかまでを解説します。 A古代山城の構造と都城制 飛鳥時代(7世紀)を中心に、緊迫する朝鮮・唐との関係から、我が国(倭国)を守るために近畿から西側に築かれた山城の構造と特徴を解説します。 B都城制と東北の城柵 平城京や平安京の在り方、7世紀から11世紀頃まで、大和政権が蝦夷地を治めるために築いた軍事と行政を行うための機関を「城柵」の特徴を解説します。 画像は、吉野ケ里遺跡に復元された物見櫓。
加藤 理文:(かとう・まさふみ)1958年、静岡県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。広島大学にて学位(文学博士)取得。静岡県教育委員会を経て、現在、袋井市浅羽中学校教諭。公益財団法人日本城郭協会理事・学術委員会副委員長。特に織豊系城郭が専門。著書に『よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書』(ワン・パブリッシング)、『日本から城が消える「城郭再建」がかかえる大問題』(洋泉社新書)、『織豊権力と城郭―瓦と石垣の考古学』(高志書院)、『静岡の城 研究成果が解き明かす城の県史』(サンライズ出版)、『織田信長の城』(講談社現代新書)、『家康と家臣団の城』(角川選書)、『オールカラー 日本の城を極める』(ワン・パブリッシング)など。共著・監修書多数。
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