シルクロード(絹の道)とは、本来、洛陽、長安などの中国の都市と、シリア、ローマなどの西方の諸地域とを結んだ、中央アジア経由の陸上東西交通路を指します。近年では、中国以東の朝鮮半島や日本へ続く道も広義にシルクロードとされます。シルクロードを経由して東アジアに伝播した仏教は、飛鳥時代に日本へ伝わり、ヤマト朝廷の中心である奈良で信仰され始めました。西暦710年、大和朝廷の都は平城京、現在の奈良市に遷都され、いわゆる天平時代がおとずれます。天平時代の象徴ともいえる東大寺大仏開眼に続き、唐招提寺の創建、そして西大寺の造営において、天平仏の爛熟期をむかえます。本講座は、法隆寺西円堂薬師如来坐像や頭塔、西大寺の四仏坐像など奈良後期の仏像を、中国美術や朝鮮半島の美術と比較して考えてゆきます。(講師・記) 【各回のテーマ(予定)】 第1回 奈良・薬師寺十一面観音立像と与楽寺十一面観音立像 第2回 法隆寺夢殿の創建と行信僧都坐像 第3回 法隆寺西円堂薬師如来坐像と伝法堂の天平仏 第4回 奈良・頭塔の謎と西大寺の創建 第5回 西大寺の天平仏と奈良・法華寺維摩居士坐像 第6回 奈良・興福院阿弥陀三尊像と金剛山寺(矢田寺)十一面観音立像 画像は、奈良・矢田寺十一面観音像
北 進一:きた・しんいち 1963年生まれ。中国・山東大学留学。アジア文化史専攻。群馬県立女子大学および高崎経済大学兼任講師。著書に『アシュラブック 興福寺阿修羅像から東大寺不空羂索観音像へ』(美術出版社)、『ほとけを知る 仏像めぐりハンドブック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)。共著に『カラー版 東洋美術史』(美術出版社)、『世界美術大全集 東洋編15 中央アジア』(小学館)、『中国世界遺産の旅3 四川・雲南・チベット』(講談社) ほか 。
・8月、9月の日程が変則的になっています。 ・教室でもオンライン(Zoomミーティング使用)でも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。