寒冷な氷期末の5000年をかけて、日本列島は世界最古の土器文化である縄文文化の基盤を徐々に作り出してきた(16,000〜11,500年前、草創期)ので、温暖な完新世を迎えると一斉に花ひらくことになる(11,000年前、早期)。それまでの動物狩猟一辺倒であった生業は気候環境の温暖化に合わせて多角化し、植物資源の採集と漁撈も加わった。各種の道具や施設も一変し、竪穴住居からなる集落に季節的に定住する高度の狩猟採集社会が形成され、縄文的な精神生活も開始された(前期)。 縄文早期から前期にかけての列島は、縄文文化・社会の基本的な構造が基礎を固めた時期にあたる。その具体的な姿を最新の資料に基づいて紹介し、議論していく。(講師・記) 【カリキュラム】 1.縄文早期の気候変動と適応 2.縄文前期の集落・社会 3.早期・前期の生活と社会
佐藤 宏之:さとう・ひろゆき 東京大学名誉教授 1956年宮城県仙台市生まれ。1982年東京大学文学部考古学専修課程卒業、(財)東京都埋蔵文化財センター調査員。1994年法政大学大学院人文科学研究科博士課程修了、博士(文学)取得。1997年東京大学大学院人文社会系研究科付属常呂実習施設助教授。1999年東京大学大学院新領域創成科学研究科(環境学)助教授。2003年東京大学大学院人文社会系研究科(考古学)助教授。東京大学大学院人文社会系研究科(考古学)教授を経て、東京大学名誉教授。
筆記用具
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