本講座は、本州・四国・九州の弥生文化が、大陸から来た文化要素と縄文文化に由来する要素の組み合わせによって成立しており、さらにそこから弥生独自の文化が創造されていく点に注目します。その上で、両者の“混ざり方”が地域や分野(経済・社会・祭祀など)によって異なることを確認しつつ、「弥生文化とは何か」について考察する内容です。 今期は3回にわたり、まず経済活動に焦点を当て、水田稲作・漁撈・採集・狩猟といった生業を取り上げます。また順次、社会(集落・墓)・祭祀なども取り上げていく予定です。(講師・記)
藤尾 慎一郎:ふじお・しんいちろう 国立歴史民俗博物館名誉教授 1959年、福岡市に生まれる。九州大学大学院の時に発掘した弥生早期の佐賀県宇木(うき)汲田(くんでん)貝塚の調査をきっかけに、弥生時代のはじまりに関心をもつようになる。2003年に水田稲作が500年ほど早く始まっていた可能性を発表、現在は渡来系弥生人の成立過程を追究中。 主な著書:『弥生人はどこから来たのか』歴史文化ライブラリー、2024.『日本の先史時代』中公新書、2021.『弥生時代の考古学』講談社現代新書、2015.『新・弥生時代』歴史文化ライブラリー、2011.
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