紀元1世紀もしくは紀元前1世紀に、中国は東方、海の向こうの異民族の存在を知り、「倭」「倭人」と名付けた。以後、日本列島に中国の漢字が伝わり、やがて中国を中心とした東アジア漢字文化圏が形成され、その流れのなかで儒教が日本社会に伝来し、政治、思想に関わっていく。本講座は、2025年で終了した「儒教の歴史」(中国編)に続いて、日本列島における漢字、漢文、漢籍の受容からはじめ、律令体制、平安貴族社会から江戸時代にいたる儒教史をたどって行く。その過程で、仏教、禅宗、武士道と儒教の関係を考え、また聖徳太子、吉備真備、菅原道真、空海、三善清行、さらには江戸期の儒者林羅山、伊藤仁斎、荻生徂徠、中江藤樹、吉田松陰、水戸学の儒者たちなどが話題に登場するであろう。(2026年1月開講) <各回テーマ> 7月 日本の律令と儒学 8月 遣唐使と漢籍の舶来 9月 8世紀 菅原道真 空海
冨谷 至:京都大学名誉教授 1952年生。京都大学文学部東洋史学科卒業。文学博士。スウェーデン王立アカデミー会員。専門は中国法制史、簡牘学。著書に『古代中国の刑罰』(中公新書)、『韓非子』(中公新書)、『木簡竹簡の語る中国古代』(岩波新書)、『中国義士伝−節義に殉ず』(中公新書)、『四字熟語の中国史』(岩波書店)、『岩波講座 世界歴史』(編集 岩波書店)、『日本国号と天皇号の誕生と展開』(臨川書房)など。
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