世界共通で不変だと考えられている「論理であること」。しかし<論理的>のあり方は文化によって大きく異なっている。本講演では、論理学の「論理」とは異なる「文化によって規定される<論理>」「価値に紐づいた<論理>」を、アメリカ、フランス、イラン、日本の学校作文の「型=構成」をもとにその論理の構造を分かりやすく紐解いていく。さらに「経済(アメリカ)」「政治(フランス)」「法技術(イラン)」「社会(日本)」の4つの領域に固有の論理を抽出し、目的や場、相手によって論理を選択し使いこなす「多元的思考」をこれからの世界で生きるために必要不可欠な能力と教養として提案したい。(講師・記)
渡邉 雅子:名古屋大学名誉教授 1998年米国コロンビア大学博士課程修了(Ph.D. 社会学博士)名古屋大学名誉教授。日本学術会議連携会員、中央教育審議会専門委員、日本教育社会学会推薦理事・代議員を務める。主著に『論理的思考の文化的基盤―4つの思考表現スタイル』(2023年、岩波書店)、『論理的思考とは何か』(2024年、岩波新書)、『共感の論理―日本から始まる教育革命』(2025年、岩波新書)、『納得の構造』(2025年、岩波現代文庫)など。
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