2022年2月24日、ロシアはウクライナへの全面侵攻を開始しました。首都キーウをはじめ各地で攻撃が行われ、ヨーロッパで第2次世界大戦後最大規模ともいわれる戦争へと発展しました。 ウクライナ侵攻は単にロシアとウクライナという2国間の戦争ではなく、国連安保理の常任理事国が隣国を侵略するという点で国際秩序を大きく揺るがし、第2次世界大戦前夜と似た状況をも生み出しています。 その戦闘は、終結の見通しが立たないまま5年目に入っています。侵攻当初は連日のように報じられていましたが、現在は世界各地で紛争が相次ぐ中、関心が分散しているのが実情です。しかし、ウクライナでは今なお、市民の生活と隣り合わせに戦争が続いています。 本講座では、2014年のクリミア併合以降、12年間にわたり現地取材を行ってきた元・朝日新聞記者の喜田尚氏をお招きし、2022年の全面侵攻以降、戦況や社会がどのように変化してきたのか、また人々がその中でいかに日常を営んでいるのかについて、取材に基づきお話しいただきます。 ウクライナで起きている事態を遠い出来事としてではなく、身近な問題として捉え直す契機とする講座です。 是非ご参加ください。
喜田 尚:(きだ・たかし)1961年生まれ。85年朝日新聞社入社。ローマ、ウィーン、モスクワ支局長などを歴任した。91年の湾岸戦争、2001年の米国によるアフガン空爆、ロシアによる14年のウクライナ南部クリミア半島併合や親ロシア武装組織の東部占拠などを現地で取材。22年2月の全面侵攻開始後はこれまでに延べ9カ月、ウクライナで取材を続けてきた。 欧州では、中東、アジア、アフリカからの難民や、右翼ポピュリズムの政治運動を取材した。 1989年の冷戦終結以来、各地の紛争を取材し、国際社会が国境の枠を超えて人権を保障する「保護する責任」や「人間の安全保障」の考え方、戦争を防ぐための国際秩序の今後に関心を持っている。
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