『藤氏家伝』は760〜762年頃の成立で、藤原氏の初期の歴史を記した書である。藤原鎌足・定恵(貞慧)の伝記を記す上巻(編者は藤原仲麻呂)、藤原武智麻呂の伝記を記す下巻(編者は延慶)からなる。本書には『日本書紀』『続日本紀』には見えない記述も見られ、古代史料として貴重である。原文に即して読み下し読解していくので、まずは鎌足伝(大織冠伝)を4期8回を目途に取り上げることにする。(講師記) ※2026年7月期、10月期、2027年1月期、4月期までの予定です。
沖森 卓也:(おきもりたくや)立教大学名誉教授。東京大学文学部国語国文学科卒業。1977年、同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。白百合女子大学助教授、立教大学文学部教授を歴任。博士(文学)。専門は日本語学。主な編著書に、「日本語全史」「日本漢字全史」(以上、筑摩書房)、「日本の漢字 1600年の歴史」(ベレ出版)、「日本古代の表記と文体」、「日本語の誕生―古代の文字と表記」、「日本古代の文字と表記」、「文字と古代日本」共編、「上宮聖徳法王帝説 注釈と研究」共著、「藤氏家伝 注釈と研究」共著(以上、吉川弘文館)、「風土記」共編著、「古代氏文集」共編著(以上、山川出版社)、「新校古事記」共著(おうふう)、「漢文資料を読む」編,「日本漢文を読む[古代編]」共編(以上、朝倉書店)などがある。
・参考図書 『藤氏家伝 鎌足・貞慧・武智麻呂伝 註釈と研究』(吉川弘文館) 『現代語訳 藤氏家伝』(ちくま学芸文庫)
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