日本を代表する精神医療、心理臨床の専門家の代表作を読むことで、今日の心の治療のあり方について考えていきます。日本の心理的治療の世界は、精神分析をはじめとする欧米の精神医学、心理療法の理論、技法を取り入れながら、日本の文化に合った独自な方法が模索されてきた歴史を持っています。今回解説する五人の心理臨床家は日本の心理臨床を牽引してきた先駆者であり、その影響力はかなり大きなものだと言えるでしょう。その理論の本質と功績、また問題点と共通点についてわかりやすく解説し、日本の心理的治療が歩んできた道のりを辿りながら、今後の日本の心理臨床について論じたいと思います。(講師・記) 7/18 森田正馬 ―― 森田療法の創始者 8/29 土居健郎 ―― 日本人と甘えの構造 9/19 河合隼雄 ―― カウンセリングと日本人論 10/17 木村敏 ―― 現象学と精神病理学 11/21 中井久夫 ―― 統合失調症とPTSDの治療 12/19 日本の精神医学と心理臨床の歴史
山竹 伸二:1965年、広島生まれ。著述家。評論家。桜美林大学非常勤講師。専門は現象学、精神分析、心理療法論、ケア論。著作に『「認められたい」』の正体』(講談社現代新書)、『子育ての哲学』(ちくま新書)、『本当にわかる哲学』(日本実業出版)、『「本当の自分」の現象学』『「本(NHKブックス)、『心理療法という謎』(河出ブックス)、『こころの病に挑んだ知の巨人』(ちくま新書)、『ひとはなぜ「認められたい」のか』(ちくま新書)、『共感の正体』『共感の正体』(河出書房新社)、『無意識の正体』(河出書房新社)、『ほんとうのフロイト』『ほんとうのフロイト』(筑摩選書)。
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