映画を観て、その小説の話をすると、議論が嚙み合わないことがある。逆も同じで小説だけ読んで、その映画論を話し合うと、また話が合わない。つまり、映画と文学はまったく違うのである。腕のいい映画監督ほど、小説には存在していない人物を創作したり、脇役の人物に光を当てたり、仕舞にはストーリーまで変えていく。監督は文学をもっと良くしたいがために、深く腑分けして映像に焼き付けていくのである。文学と映画の違いを、ポイントとなるシーンを観ながら、比較し愉しみ合いチャットし合いましょう。 5月21日「痴人の愛」(谷崎潤一郎vs.木村恵吾監督、主演 叶順子、船越英二) [本講座はこちら](https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=8766695) ________________________________________
矢野 寛治:作家、映画評論家。1948年大分県中津市生まれ。博報堂OB。元・福岡コピーライターズ・クラブ理事長。RKB毎日放送、TNCテレビ西日本にコメンテーターとして出演。地元新聞や雑誌にコラムやエッセイを執筆。日本文藝家協会会員。別名中州次郎。
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