本講座では、司法が果たすべき役割や機能について、一般的な書籍や教科書の基層にある考え方を掘り下げて解説します。判例法・判決理由とはなにか、裁判所が立法部の判断を覆しうるのはなぜ・どういう場合か、最高裁の内部でどのような判断が行われているのか、最高裁の評議プロセスをどのようにして知るのか、また裁判員制度の導入の背後にある考え方とはなにか、といった具体的な問題に焦点を当てつつ、教科書的な記述の背後にある考え方を読み解き、司法の未来について構想します。 4月25日 裁判員制度/陪審制度と民主主義 ・民主主義的正統性と裁判所の強化、違憲審査の活性化 ・裁判というフォーラムを通じた法形成への市民の参画 井上毅「王国建国法」におけるベルギーへの着目 ・公民教育・市民教育と大正デモクラシー 佐々木惣一・穂積重遠・三淵忠彦らによる大学拡張運動 ・私的空間/市民空間 Droit civilは市民法であり、純粋な私法droit priveではない。 市民的権利(公民としての権利)の多くは、civil rightsとして、民法の領域で保障されている。 国家に対する基本権(憲法の領域)と共に、この国の憲法秩序を構成する。 ・法形成への市民参画の条件:「違憲のデパート」としての裁判員法?
赤坂幸一:九州大学大学院法学研究院教授 京都大学卒業後、金沢大学助教授、広島大学助教授を経て、2010年九州大学法学研究院准教授、2019年より現職。
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