全国に存在する史跡や遺跡公園は、その遺跡が存在する土地の使われ方や出来事を証明して、解説するために重要な歴史的遺産です。そして現在、史跡や遺跡公園を、歴史教育の題材としてだけではなく、地域の「祭り」や地域振興の核施設として、活用する事例が多くなってきています。しかしこうした遺跡を保存・活用するという行為は、紆余曲折を経て整備されてきた制度で、特に文化財保護や遺跡保護は、多くの遺跡の犠牲が積み重なって実践されるようになってきたのです。 考古学入門第3回はこうした遺跡保護の歴史を、奈良県平城京跡、大阪府いたすけ古墳、山口県綾羅木郷遺跡を事例に紹介していきます。(講師・記)
浜田 晋介:はまだ・しんすけ 日本大学特任教授 博士(歴史学) 1959年神奈川県生まれ。川崎市市民ミュージアム学芸員を経て現職。主な著書に「南関東の弥生から古墳の墓の編年」『墓から探る社会』(雄山閣)2009、『弥生農耕集落の研究』(雄山閣)2011、『弥生文化読本』(六一書房)2018、『再考・弥生時代』(雄山閣)2019、「弥生時代の水稲単作史観を考える」『日本考古学』(日本考古学協会)2019などがある。
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