18世紀ドイツの哲学者カントの主著『純粋理性批判』は、ヨーロッパ哲学の最高の到達点を示す哲学書です。ヨーロッパの近代科学がいかにして、我々の住む自然的世界を学問的に究明していくのかを分析した著作です。本シリーズは、『純粋理性批判』の各章を、ときに図解しながら、詳しく解説していくものです。この講義は、じっくり時間をかけて、『純粋理性批判』という哲学上の名著を通読しようという試みです。「通読」と言っても、安易な要約で満足するものではなく、テキストの正確な理解を目指しています。哲学用語をそのつどわかりやすく解説していきますので、途中からの受講であっても支障はありません。 ◇今期は、カテゴリーの「超越論的演繹」の意味を考えた後で、図式論やその後の原則論、観念論論駁、反省概念について、といった重要な箇所を解説していきます。様々な研究者(ドイツやイギリス、アメリカ等の)の見解を紹介しながらお話し致します。時にはスライドなども使います。 ◇テキストは平凡社ライブラリーの原佑訳『純粋理性批判』上を使います。各自ご購入ください。
宮原 勇:名古屋⼤名誉教授 1955年⽣、京⼤哲学科卒業、同⼤学⼤学院修了。愛知県⽴⼤学教授、名古屋⼤学教授を経て定年退官。著書:『現象学の再構築』、『ディアロゴスの現象学−対話的⾔語⾏為の構造と原理−』、『図説‧現代哲学で考える<表現‧テキスト‧解釈>』、『図説‧現代哲学で考える<⼼‧コンピュータ‧脳>』、翻訳:ジョン‧R‧サール『ディスカバー‧マインド!−哲学の挑戦』など。
テキスト:平凡社ライブラリー原佑訳『純粋理性批判』上。
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