バロック音楽の巨匠ヨハン・セバスティアン・バッハ。 彼の音楽は18世紀に書かれたにもかかわらず、その後の音楽史にきわめて大きな影響を与えました。 古典派からロマン派、さらには近代の作曲家に至るまで、多くの音楽家がバッハの作品を研究し、そこから新たな創作のヒントを得てきたのです。 本講座では、名曲の演奏と、伊藤さんと加藤浩子さんによる解説を通して、バッハの音楽がどのように受け継がれていったのかを探っていきます。 <今回のテーマ> ■バッハ《平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番》を起点に、ショパンの《前奏曲 第1番》や《エチュード 作品10-5「黒鍵」》《エチュード 作品10-4》を取り上げます。 ショパンは日々バッハを弾いていたことで知られ、和声の扱いや音楽の構造、鍵盤の書き方などに、バッハの音楽の影響を見ることができます。 ■宗教音楽の傑作《ヨハネ受難曲》の劇的な場面を取り上げ、ベートーヴェン《ピアノソナタ第31番》第3楽章(いわゆる「嘆きの歌」)と対比しながら、 深い精神性や祈りの表現がどのように後世の音楽に引き継がれていったのかを考えます。
伊藤 恵:1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールで日本人初の優勝。サヴァリッシュ指揮バイエルン州立管と共演し、ミュンヘンでデビュー。ミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送響(現hr響)、N響をはじめ、各オーケストラと共演。録音はシューマン・ピアノ全曲録音他多数。「シューベルト ピアノ作品集6」が15年度レコード・アカデミー賞(器楽部門)、第70回文化庁芸術祭賞を受賞。08年から15年までシューベルトを中心としたリサイタルを開催。18年からはベートーヴェンを中心としたリサイタルを開始。最新盤は「ベートーヴェン ピアノ作品集3」(フォンテック)。 93年日本ショパン協会賞、94年横浜市文化賞奨励賞受賞。現在、桐朋学園大学特任教授。
加藤 浩子:かとう・ひろこ 音楽評論家 東京生まれ。慶應義塾大学大学院修了(音楽学専攻)。音楽評論家。著書に『黄金の翼=ジュゼッペ・ヴェルディ』『バッハへの旅』(東京書籍)、『ようこそオペラ!』『今夜はオペラ!』『モーツァルト 愛の名曲20選』『オペラ 愛の名曲20+4選』(春秋社)、『ヴェルディ』『オペラでわかるヨーロッパ史』 『音楽で楽しむ名画』(平凡社新書)ほか多数。共著に鈴木雅明氏との対談集『バッハからの贈りもの』(春秋社)。最新刊は『16人16曲でわかるオペラの歴史」(平凡社新書)。 ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/casahiroko/ ホームページhttp://www.casa-hiroko.com/
教室でもオンライン(Vimeo使用)でも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。お申込み時にどちらかご選択ください。リアルタイム配信はございません。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。