古事記・日本書紀の神話において、出雲は地上世界である葦原の中つ国の中心に位置づけられている。その支配者であるオオクニヌシが天皇家の祖神アマテラスに支配権を譲渡(国譲り)することによって、天皇の国土支配の正統性が保証される。なぜ出雲は地上世界の中心とされたのか。出雲にヤマト王権と対峙する強大な権力が存在し、国譲りはその史実の反映なのか。本講座では日本古代史における出雲の謎について考えてみたい。(講師記)
菊地 照夫:法政大学講師 1959年東京生まれ。国学院大学文学部史学科卒業、法政大学大学院人文科学研究科日本史学専修博士課程単位取得満期退学、博士(歴史学)。現在、法政大学兼任講師、出雲古代史研究会代表委員。専門は日本古代史、民俗学、部落史。著書に『古代王権の宗教的世界観と出雲』(同成社、2016年)。
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