戦国時代末期九州での島津義久との戦いに窮した大友宗麟(義鎮)は、天正14(1586)年にひそかに大坂城を訪れて関白豊臣秀吉に援軍を要請しました。4月6日に行われた秀吉への謁見の際の見聞を、宗麟はその日のうちに記録に残し、豊後で待つ重臣たちに手紙を書き送っており、現在、その書状は「大友家文書録」という影写本で東京大学史料編纂所に保存されています。この講座では、筆まめな宗麟が書き残した謁見記史料を読み解きながら、その場にいた秀吉と秀長、千利休らの人間関係や、大坂城内の空間構造などを解明していきます。(講師:記) 【今期の予定】 第1回:記録から秀吉・秀長―宗麟の謁見空間を復元する 第2回:黄金茶室と秀吉の茶道 第3回:宗麟が見た大坂城の天守・鉄砲蔵・秀吉の寝所 【来期の予定】 第4回:秀吉が自慢した名物茶道具 第5回:宗麟が見立てた豊臣政権内の秀長と利休 第6回:大坂城謁見から九州平定へ 画像:大友宗麟の「大坂城謁見記」
鹿毛 敏夫:かげ・としお 1963年生まれ。九州大学大学院人文科学府博士後期課程修了。博士(文学)。現在、名古屋学院大学国際文化学部長・教授。 専攻は日本中世史、日本対外交渉史。単著に、『世界史の中の戦国大名』(講談社現代新書)、『大友義鎮』(ミネルヴァ書房)、『戦国大名の海外交易』(勉誠出版)、『アジアのなかの戦国大名』『アジアン戦国大名大友氏の研究』(吉川弘文館)など。編著に、『硫黄と銀の室町・戦国』(思文閣出版)、『交錯する宗教と民族』『大内と大友―中世西日本の二大大名―』(勉誠出版)、『戦国大名の土木事業』(戎光祥出版)、『戦国大名大友氏の館と権力』(吉川弘文館)などがある。
筆記用具
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