紀元前2600〜1900年頃に、現在のパキスタンとインド北西部を中心に興亡したインダス〈文明〉。古代都市であるモヘンジョダロやハラッパーが有名です。 その特徴は、〈都市〉や文字、そして外部社会との限定的な接続などの痕跡は存在しますが、中央集権的な社会構造、王や王墓、明確な神殿、労働集約的な灌漑事業、特定穀物の偏重大量生産、極端な集住、富の累積的集中、豪奢な副葬品をもつ墓、武器・軍隊・戦争、社会全体にいきわたるような強力な宗教などの痕跡は不在であることです。 インダス〈文明〉は、他の古代文明とは、いったい何がちがったのでしょうか。本講座では、最新の調査・研究成果にもとづき、謎の多いインダス〈文明〉のあり方を、マニアックにほりさげてみます。(講師・記) 写真:ラキー・ガリーにおける発掘の様子(©️ Rakhigarhi Archaeology Project) <各回カリキュラム> 第1回 伝統のない〈都市〉、宗教のない〈都市〉、王のいない〈都市〉―国家なきインダス〈文明〉の秘密 第2回 インダス〈文明〉の巨大集落遺跡ラキー・ガリーを掘る―〈都市〉とは何か? ※第1回は最新の概論、第2回は最新の調査・研究成果にもとづいたすこしマニアックな内容です。 ※当講座は、NHK E テレ「3か月でマスターする古代文明」(2025年10月〜12月)、および『考古学の黎明――最新研究で解き明かす人類史』(光文社新書)の序章・第一章の内容ともリンクします。 ★時間は5/30, 6/13 土曜 15:30〜17:00に変更しています★ →お繰り合わせいただけますと幸いです。
小茄子川 歩:(こなすかわ・あゆむ) 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・特任准教授 1981年宮城県生まれ。デカン大学院大学考古学学科 Ph.D. 課程修了(Ph.D.)。日本学術振興会特別研究員PD、人間文化研究機構総合人間文化研究推進センター研究員を経て、2022年より現職。専攻は南アジア考古学/比較考古学(文化人類学)。著書『インダス文明の社会構造と都市の原理』(同成社)で、第6回日本南アジア学会賞受賞。共編著に『社会進化の比較考古学――都市・権力・国家』(雄山閣)、『考古学の黎明――最新研究で解き明かす人類史』(光文社新書)、共著に『NHK 3か月でマスターするMOOK もっと深く知る 古代文明』(NHK出版、近刊)、共訳書にデヴィッド・ウェングロウ著『文明論――古代近東と西洋の未来』(以文社、近刊)。
<テキスト>プリントを配布いたします。
Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはyk9yokohama@asahiculture.comで承ります。