従来の「感情労働」とは、サービス業の方々がどんなときも笑顔でいるなど、企業の規則に従って自分の本当に感じていることを抑え、客に働きかけ、感情を売り物にする苦労を指す言葉でした。現代はSNSなどの発達により、職業にかかわらず誰でもみずから自分の最もプライベートなことを発信し、自分の感情についていつも人に評価されるような状況に身を置き、「感情労働」をしている時代です。「感情」とは何のために存在しているのか、どうしたら生きやすくなるのか。脳科学から、一緒に考えてみましょう。 「感情労働の未来(河出書房新社)」著者、脳科学者の恩蔵絢子さんによる講演です。
恩蔵 絢子: 脳科学者。2007年、東京工業大学大学院後期博士課程修了(学術博士)。 現在、東京大学大学院特任研究員。金城学院大学、早稲田大学、日本女子大学非常勤講師。 2023年1月母親との家での時間に密着したドキュメンタリー、NHKスペシャル『認知症の母と脳科学者の私』が放映された。著書に『脳科学者の母が、認知症になる』(河出書房新社)『感情労働の未来』(河出書房新社)、共著に『なぜ、認知症の人は家に帰りたがるのか』(永島徹氏との共著、中央法規出版)、『認知症介護のリアル』(信友直子氏との共著、ビジネス社)などがある。
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