聖書の物語において、「神を礼拝する場所」は、単なる宗教施設にとどまりません。社会のかたちや人びとの生活を映し出す場でもありました。荒れ野に設けられた幕屋(移動式の聖所)は、シナイで結ばれた神とイスラエルの契約を記憶し、神が民とともに歩まれることを象徴する場でもありました。やがてエルサレムに築かれた神殿は、王権と国家を支える宗教的・政治的中枢となりますが、同時に、権力と信仰の緊張や歪みを露呈することにもなりました。 本講座では、聖書を読み解きながら「神を礼拝する」とはどのようなことなのかを問い直します。礼拝の場所は特別な建物の内部に限られるのか。あるいは、日々の暮らしのただ中で、弱さを抱えた人びとが出会う場そのものが、新たな聖所となりうるのか。古代イスラエルからイエスに至る物語を手がかりに、現代社会における宗教の公共性についても考えてみたいと思います。 第1回(4/16)臨在の幕屋(旧約聖書・出エジプト記33章7〜11節) 第2回(5/21)ソロモンの祈り(旧約聖書・列王記上8章22〜55節) 第3回(6/18)イエスの礼拝観(新約聖書・マルコによる福音書11章15〜19節)
中村 信博:専門は聖書学、メディア文化史。とりわけ聖書のもつメディア性に注目し、文化史における聖書の影響と意味を探求。宗教における倫理問題にも関心を寄せている。
※資料は、マイページからダウンロードしてください。郵送でのお送りはできません。
Vimeoを使用したオンライン受講の申し込みページです。教室受講をご希望の場合は別の当該講座紹介からお申込みください(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline009@asahiculture.com で承ります。