明治41年に発表されたこの作品は、純朴な青年小川三四郎の恋愛を描いて、日露戦争後の日本の空気を見事に浮き彫りにする。また同時に、その世界にみなぎるみずみずしさと初々しさは時代を超えた青春の空気感そのものでもある。小説の表現をなるべく丁寧に追うことで、青春小説としてのこの作品の魅力に迫りたい。(講師・記)(今期から始まる講座です。この機会にぜひご受講ください)