中国山地にある岡山・月の輪古墳。眼下に吉井川と吉野川の合流点が望まれます。1953年夏の発掘調査にはのべ1万人が参加し、人々が自ら歴史を学ぶ「月の輪教室」として今日にも語り継がれています。直径60mの大型円墳で、たくさんの埴輪と男女を葬ったとみられる頂上部の粘土槨2基、さらに造り出し部分にも粘土槨が見つかりました。一方、記憶に新しい奈良・富雄丸山古墳。富雄川を見下ろす丘陵上にある直径100m超の巨大円墳です。ここも埴輪が豊富、大きな粘土槨が墳頂にあります。造り出し部分の粘土槨には、話題となった盾形銅鏡や長大な蛇行剣が副葬されていました。月の輪古墳と富雄丸山古墳の共通性と相違性について皆さまと共に考える機会とします。(講師・記)
今尾 文昭:いまお・ふみあき 元奈良県立橿原考古学研究所調査課長 1955年生。同志社大学文学部卒業。78年奈良県立橿原考古学研究所入所。同研究所附属博物館学芸課長、同研究所調査課長を歴任。2016年定年退職。古代学研究会代表。博士(文学)。日本考古学。著書に『古墳文化の成立と社会』 『律令期陵墓の成立と都城』『ヤマト政権の一大勢力 佐紀古墳群』『天皇陵古墳を歩く』など。
筆記用具
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