戦争と美術とは深い関係があります。戦争は多くの場合、文化を破壊しますが、文化を促進する役割も持っていました。古来、美術の多くは戦争を記録し称えるものでしたが、近代以降は反戦平和や追悼の表現が主流となりました。 この講座では、古代における戦争美術の始まりから、ルーベンスやゴヤなど、戦争画の名作が生まれたルネサンスから19世紀、そしてピカソに代表されるように20世紀の世界大戦によって大きく変わった戦争表現、さらに藤田嗣治などによって太平洋戦争中に美術の黄金時代を迎えた日本の戦争画についても考えます。最近の拙著[『戦争の美術史』(岩波新書)](https://www.iwanami.co.jp/book/b10151797.html)に基づく講座です。 (講師・記) <各回スケジュール> ※スケジュールは変更になる場合があります 1、 4月25日(土) 戦争美術の始まりから近代の戦争画へ―反戦美術の誕生 2、 5月30日(土) 20世紀以降の戦争表現―二つの世界大戦と戦争記念碑 3、 6月13日(土) 日本の戦争美術―戦争記録画をめぐって
宮下 規久朗:神戸大学大学院人文学研究科教授・放送大学客員教授。1963年名古屋市生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院修了。『カラヴァッジョ―聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞など受賞。他の著書に、『食べる西洋美術史』(光文社新書)、『モチーフで読む美術史』(ちくま文庫)、『そのとき、西洋では』(小学館)、『聖母の美術全史』(ちくま新書)、『バロック美術』(中公新書)、『日本の裸体芸術』(ちくま学芸文庫)、『戦争の美術史』(岩波新書)など多数。2024年より放送大学で「西洋の美学・美術史」を担当。
・参考図書 宮下規久朗『戦争の美術史』(岩波新書)
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