シェイクスピアの戯曲は上演用台本としてよくできていますが、本講座ではそのポエティックなところにも注目して英語原文で味わいます。悲劇『ハムレット』を、単なるプロットばかりにとらわれず、柔軟に多様な視点から読んでみます。ハムレットは政治的責任、家族への思い、苦悩と狂気、詩と哲学など、複雑な状況と心理を抱えた興味深い人物です。受講者の皆さんと一緒に、そのような問題をしっかりと考えてみたいと思います。前講座に引き続き『ハムレット』の全般にわたって気になる場面とテクストを取り上げ、道化であり詩人でもある人物ハムレットとその作者シェイクスピアの心に迫ることを試みます。なお『ハムレット』を読みながら、『ソネット集』他シェイクスピアのいくつかの詩も併せて読んでみたいと思います。また『ハムレット』の次は『オセロー』などを予定しています。言葉の難しいところはすべて講師が解説しますので、高校初級程度の英語の知識でも受講可能です。テクストは毎回オリジナルの語注付きプリントを配布します。(講師・記) 以下は参考書: @ William Shakespeare, Hamlet, ed. by Heather Hirschfeld and Philip Edwards (Cambridge UP) (すでに別の版をお持ちなら、それでも構いません) A Colin Burrow, ed. William Shakespeare: The Complete Sonnets and Poems (Oxford UP) B シェイクスピア著・松岡和子訳 『ハムレット』 (ちくま文庫) C 井出新 『シェイクスピア、それが問題だ!』(大修館書店)1,700円 # 『オセロー』に入るのはかなり後になりますので、とりあえずテクスト/参考書の購入は必要ありません。
清水 徹郎:お茶の水女子大学名誉教授 東京大学大学院修士課程修了後、東京工業大学を経てお茶の水女子大学て゛教鞭をとる。現在はお茶の水女子大学名誉教授。日本英文学会および日本シェイクスピア協会会員。専門は英文学、特にシェイクスピアの時代の演劇と詩。また同時代におけるギリシャ・ローマ古典文学受容の問題にも興味を持っている。編著書に『タイタス・アンドロニカス』(大修館シェイクスピア双書・第2集)、他に『エリザベス朝演劇の誕生』、『ことばと文化のシェイクスピア』、『シェイクスピアと演劇文化』 (以上3件共著)、論文“‘She throws forth Tarquin’s name’: Some Sixteenth-Century Traditions of ἄπτερος and the Idea of Voice in Shakespeare’s Poetics”他。
プリントをお配りします。
Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問い合わせは、yk9yokohama@asahiculture.comで承ります。