仏教はそれぞれの国や地域の文化に溶け込みながらアジアの人々の心の支えとなってきました。そこには深遠なる教理があり、それが日本では各宗祖たちによる宗派の教えとして展開しています。しかし、その一方で一般の民衆は、宗派の教理よりも、経典に登場する様々な諸仏・諸菩薩・諸天に手を合わせ祈りを捧げてきました。浅草観音、とげぬき地蔵、成田不動尊にお詣りする人たち、あるいは西国・板東の観音巡礼を行う人々、そうした人々には、亡き人への追善、病気の平癒、家族の幸せ、商売繁盛など、具体的で切実な思いがあります。こうした「ほとけ」に対する信仰はご宗旨を超え、宗派の垣根はありません。本講座はこうした諸仏・諸菩薩・諸天などの「ほとけ」の群像について、それぞれの「ほとけ」の功徳を説く経典を紹介しつつ、その信仰の歴史を紐解いていきます。(講師記) <各回カリキュラム(予定)> 第1回 阿弥陀信仰と薬師信仰〜東と西の仏さま 第2回 観音信仰〜大悲の菩薩から変化観音へ 第3回 地蔵信仰〜冥界のほとけから子どもの守り仏へ 第4回 明王と諸天の信仰〜忿怒尊(不動明王・毘沙門天)の御利益など 第5回 仏教における多様な仏の群像を総括する
安藤 嘉則:駒沢女子大学前学長・名誉教授 1958年生まれ。東北大学文学部哲学科卒業。同大学院博士課程単位取得退学。専攻はインド哲学、仏教学。東方研究会専任研究員、曹洞宗宗学研究所所員、駒沢女子大学教授、同大学学長を歴任。著書に『遺教経に学ぶ』曹洞宗宗務庁、『中世禅宗文献の研究』国書刊行会、『中世禅宗における公案禅の研究』国書刊行会、共著に『仏教入門』池田書店、『仏教行事散策』東京書籍、『道元思想のあゆみ3・江戸時代』吉川弘文館、『原典で読む原始仏教の世界』東京書籍ほか。
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