皇帝2100年史で繰り広げられた様々な後継者選び。血筋、能力、人柄、本人の意思―― 一体何が重要なのか。 皇位継承にみられる構造的な困難を乗り越える秘訣や究極の決断について、『中国皇帝の条件〜後継者はいかに選ばれたか』の筆者が、皇帝即位を3つのテーマから解説します。当事者と周囲の納得のもとでの皇位継承といっても、その裏には様々な葛藤が潜んでいます。今回は、特異な事例に焦点を当てるとともに、そこにみられる人間としての皇帝の姿も描き出していきます。 @1月30日 <中国皇帝を代表する二人の皇帝> 強い自意識で苦難を乗り越えて皇帝を代表する地位を築いた皇帝 (導入として)秦の始皇帝による皇帝称号の創始とその理由 前漢の武帝=絶対的存在としての皇帝地位の確立 A2月20日 <予想外に即位することになった皇帝> 自己の意思ではなく王朝の危機を救うために即位せざるをえなかった皇帝 (導入として−類似の前例)東晋の元帝 南宋の高宗=北方系民族による危機のなかでの王朝継続のための人選 B3月20日 <他者依存で即位しながらその弊害に苦しむ皇帝> 自己の意思よりも特定の親族の意向とその援助によって即位した皇帝 (導入として−類似の前例)前漢の恵帝 清の順治帝=叔父のドルゴンに翻弄された人生と叔父への復讐
阪倉 篤秀:関西学院大学名誉教授 関西学院大学文学研究科博士課程修了、同文学部助手・講師をへて教授。現在は関西学院大学名誉教授。主要著書:『明王朝中央統治機構の研究』(汲古書院)、『さまざまな角度からの中国論』(関西学院大学中国学プロジェクト編著 晃洋書房)、『長城の中国史』(講談社選書メチエ)、近著に『中国皇帝の条件』(新潮選書)。
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