憲法に関する古典的な著作や文献をじっくりと解読する講座です。 *** 旧憲法の改正という形式で、穏便に国体変更を遂行しようとした政府当局に対し、新旧憲法の断絶性を指摘するとともに、日本国憲法に革命憲法としての新たな基礎づけを与えた憲法学者・宮沢俊義の八月革命説。これを真正面から批判したのが、彼の同僚にして畏友、法哲学者・尾高朝雄のノモス主権論でした。 日本の知的風土では珍しい、論争らしい論争に展開した2人の巨匠の激突は、「八月革命・八〇年後」の今年、岩波文庫(6月新刊)と講談社学術文庫(2月訂正版[第2刷])により再現されるに至りました。彼らは何をめぐって争ったのでしょうか。宮沢サイドから論じた前回に引き続き、今回は、近年の国際的な尾高研究の動向をも考慮に入れつつ、尾高の議論にフォーカスします。(講師記) 〈テキスト〉尾高朝雄 著 石川健治 解説『国民主権と天皇制』(講談社学術文庫、2019年)[第2刷を入手していただければ幸いです] 〈参考文献〉宮沢俊義 著 長谷部恭男 編『八月革命と国民主権主義 他五篇』(岩波文庫、2025年)
石川 健治:いしかわ・けんじ 東京大学教授 1962年生まれ。1985年東京大学法学部卒業、東京大学法学部助手。1988年東京都立大学法学部助教授。1998年東京都立大学法学部教授。2003年東京大学法学部教授。「立憲デモクラシーの会」呼びかけ人の一人。2014年末に編著『学問/政治/憲法−連環と緊張』(岩波書店)を公刊した。
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