歴史学・考古学・民俗学、それに自然科学の4つの分野の学際的協業による先端的な広義の歴史学創生をめざして、井上光貞先生が創設されたのが国立歴史民俗博物館の出発であり、長い間その共同研究に従事し参加させていただいてきたおかげで、それぞれの分野の一流の研究者の方々から数多くの教示をいただくことができました。その学際協業による研究成果の一つとして、このたび拙著『政治の米・経済の米・文化の米−稲と米で読む日本史』(山川出版社)を刊行していただけました。 日本という国と社会をつくってきたのは「稲と米」です。それが貨幣の機能も果たしてきていること、つまり稲と米と貨幣は人間の身体でいえば血液のような役割を果たしているものであり、なくてはならないものであることを歴史と民俗の中に紹介しながら、日本の政治と経済と文化を、その3つの要素に注目して、根本から考え直してみることにしたい と思います。(講師・記) 【1月期】 I1月23日 農村と農業の現代史 J2月27日 年中行事の構造と神社祭祀 K3月27日 田植神事と御神穀祭
新谷 尚紀:しんたに・たかのり 国立歴史民俗博物館名誉教授・国立総合研究大学院大学名誉教授 1948年広島生まれ。早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士課程修了。博士(社会学)。専門は日本民俗学。国立歴史民俗博物館教授・國學院大学教授を経て、現在、国立歴史民俗博物館名誉教授・国立総合研究大学院大学名誉教授。著書に『神々の原像−祭祀の小宇宙−』『お葬式−死と慰霊の日本史−』『柳田民俗学の継承と発展−その視点と方法−』吉川弘文館 、『伊勢神宮と出雲大社−「日本」と「天皇」の誕生−』『伊勢神宮と三種の神器−古代日本の祭祀と天皇』『氏神さまと鎮守さま』(講談社選書メチエ)、『神社の起源と歴史』吉川弘文館ほか多数。
テキストとして『政治の米・経済の米・文化の米−稲と米で読む日本史』(山川出版社)がございます。各自書店でお求めのください。講義は基本的に配布プリントとパワーポイントを使って行ないます。 ※プリント配布
Zoomウェビナーを使用した、教室でもオンラインでも受講できる自由選択講座です(講師は教室)。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。