現在民主主義は自明の政治制度や考え方として受け止められる一方で、強い政治不信やポピュリズムの台頭などによって危機にあるとされる。しかし私たちが当然のものと考えやすい現在の代表制的な自由民主主義はそれほど長い歴史を持つとは言えず、遡ってもせいぜい19世紀であり、主として20世紀に形成されたものである。他方、民主主義の歴史は古代ギリシアに始まるが、その特徴は今とは根本的に異なり、それがヨーロッパ近代に継承されたうえで、大きな変容を受けてきた。欧米の政治思想を材料にしつつ、その性質を相対化するとともに、現代の諸問題から民主主義思想の歴史を振り返ってみたい。 (講師・記) @1月27日 現代民主主義への不満を手がかりに、民主主義概念の多義性や混乱を探究する A2月24日 ヨーロッパの伝統的な民主政・共和政概念:古代から中世、近代初期まで B3月24日 18世紀における民主政概念の大変貌:モンテスキュー、ルソー、カント。マディソン
森 政稔:もり・まさとし 1959年三重県生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科で政治思想史を学ぶ。その後筑波大学社会科学系講師を経て、1992年から東京大学大学院総合文化研究科助教授、教授。2025年3月に定年退職。もとの専攻である政治思想を、相関社会科学的視点(経済、社会、文化等)に拡張して位置づける試みを行ってきた。
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