ワーグナーは論文「音楽におけるユダヤ性」の中で、ユダヤ人には芸術的創造力が欠如していると説き、その実例としてメンデルスゾーンを名指しで批判した。今回の講義では、ワーグナーのメンデルスゾーン観に焦点を当てながら、その背後にある彼の反ユダヤ観、そしてそれが後世、特にナチ時代に与えた影響について考察したい。(講師・記) ※本講座は半年に一度のペースで開講しているシリーズ講座です。毎回異なる角度からワーグナーの反ユダヤ思想について論じます。 参考文献は、以下のとおりです。 *エリック・リーヴィー『第三帝国の音楽』望田幸男監訳、田野大輔・中岡俊介訳、名古屋大学出版会、2000年。 *ハーバート・クッファーバーグ『メンデルスゾーン家の人々――三代のユダヤ人』横溝亮一訳、東京創元社。1985年。
鈴木 淳子:すずき・じゅんこ 法政大学・関東学院大学非常勤講師。1966年福岡県生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(比較文学比較文化研究室)博士課程修了。学術博士。法政大学・関東学院大学ドイツ語非常勤講師。主著に『ヴァーグナーと反ユダヤ主義――「未来の芸術作品」と19世紀後半のドイツ精神』、『ヴァーグナーの反ユダヤ思想とナチズム――『わが闘争』のテクストから見えてくるもの』(両書ともアルテスパブリッシング)がある。
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