古代ギリシアの哲学者プラトンによれば、音楽はそれを聴く人の魂に働きかけて気品をもたらすものとされます。中国や日本における礼楽の考え方と同じように、音楽は西洋古代においても、哲学すなわち魂を善美なものにするために必須の教養であり、その後も、神の摂理や宇宙の法則、そしてさまざまな哲学や科学と切り離せないものとして発展してきました。この講座では、西洋のいわゆるクラシック音楽と近代的な哲学が生まれてくる以前の、それらの源流を歴史的にたどりながら、人間の文化と教養の本質的なあり方をあらためて考えてみたいと思います。(講師・記) 【カリキュラム】※状況によって変更することもございます。 ■ 10月期/第一期 「古代ギリシアの音楽と哲学」 第1回 クラシック音楽の起源とピュタゴラス派の音楽理論 (BC550) ピュタゴラス 第2回 古代ギリシアの宗教儀礼と劇場音楽 (BC500) ニーチェ 第3回 プラトン、アリストテレスの音楽論と哲学 (BC350) プラトン、アリストテレス ------------------------ ■2026年 1月期/第二期 「中世ヨーロッパの音楽とキリスト教の展開」 第1回 古代ローマの教会音楽とボエティウス『音楽教程』 (0-500) ボエティウス 第2回 グレゴリオ旋法、グレゴリオ聖歌とその発展 (600-1000) アウグスティヌス 第3回 音楽の多声化とノートルダム楽派 (900-1300) マショー ------------------------ ■ 4月期/第三期 「ルネサンス期の音楽と人文主義思想」 第1回 リベラル・アーツとしての音楽と『アルス・ノヴァ』 (1100-1350) 第2回 アートとしての音楽と世俗音楽 (1350-1550) フランドル楽派、ルター 第3回 パレストリーナと対位法、新和声法への展開 (1500-1600) ガリレイ ※お申込みは3か月単位です
大橋 容一郎:哲学・哲学思想史・文化交渉学研究。上智大学名誉教授。現在朝日カルチャーセンターで「哲学と音楽」「カント哲学概論」「21世紀人の西洋哲学史」開講。監修著作として『カント全集』・『フィヒテ全集』・『広辞苑』・『哲学の歴史』等多数。近世現代哲学専攻。監修著作等に『カント全集』、『フィヒテ全集』、『広辞苑』、『哲学の歴史』等。
Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。見逃し配信(2週間限定)はマイページにアップします。各自ご確認ください。お問合せはasaculonline001@asahiculture.comで承ります。