ファンタスは、「オバケ、幽霊」の意味でも用いられるが、歴史的にはアリストテレスの霊魂論に由来し、想像力の生み出すイメージとして、「表象像」と訳されてきた。ファンタスマは、小説・絵画・詩・演劇・アニメなど、人間の創造活動の対象となるものである。中世スコラ哲学の大問題である〈理虚的存在〉はファンタスマと強く結びつく。この講義ではアガンベンとドゥルーズが中世以来のファンタスマの系譜をどのように跡づけたかを考えてく。(講師・記) 【カリキュラム】 ※状況によって変更することもございます。 第1回 非存在者たちの誘惑 第2回 霊魂論の枠組みの中で 第3回 幻の受肉
山内 志朗:やまうち・しろう 慶応義塾大名誉教授 1957年山形県生まれ。東京大学大学院文学研究科博士課程退学。慶應義塾大学名誉教授。専攻は、西洋中世近世形而上学、倫理学。主な著書に『普遍論争―近代の源流としての』(平凡社)、『天使の記号学』(岩波書店)、『ライプニッツ』『〈つまずき〉のなかの哲学』(NHK出版)、『哲学と笑いの微妙な関係』(哲学書房)、『〈誤読の哲学〉』(青土社)、『小さな倫理学入門』『感じるスコラ哲学―存在と神を味わった中世』(ともに慶応義塾大学出版会)、『湯殿山の哲学:修験と花と存在と』(ぷねうま舎)、『目的なき人生を生きる』(角川新書)、『過去と和解するための哲学』(大和書房)など多数。2021年12月『ドゥルーズ 内在性の形而上学』(講談社選書メチエ)。
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